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18月(2020年10月29日)

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今日は大アルカナの18月。

今日のサビアンシンボルは、蠍座7度「深海潜水士」です。08:40頃7度に入ります。

とその前に、こちらの記事でご紹介いただきました!恒星探索の内容も考察もとても興味深いです。

7という数字は落差を表します。落差があれば葛藤が生まれ、目に留まるものと自分との差から、なりたいものや欲しいものが次から次へと生まれていきます。自分にないものを無自覚に求めて走り続けることは、上から下へ流れ落ちる水のような勢いです。

8番目のサイン蠍座は、8の蓄積や圧縮による自己変容を目的としています。蠍座が落差により無自覚に飛び込むのは深海です。海は集合意識や集団感情を表し、その奥深くには抑圧された混沌が、不気味なほど静かに大きな影響力を放っています。

ユングだったかと思いますが、常識や倫理とは無意識領域のものが漏れ出さないよう、意識との境界に引かれた線あるいは蓋である、というようなことを言っています。常識や倫理の外に出たとき、人は自我を保つことができず、一人の人間として統合することができなくなり、それを統合失調症と言います。簡単に言うと、狂わないために常識や倫理があるということです。

夢の体験では、この境界を簡単に越えることができ、果てしなく続く混沌の海域に限界はなく、実際にはたどり着ける地点は限られます。18月のカードのように、上が恒星なら、下もそれに相応しく深い意識まで潜ることができます。ただ、なんらかの理由で無意識領域の蓋が開いてしまうと、星空を見ることなく暗い海の底に潜ることになります。希望の見えない探索は、人を狂わせるかもしれません。

海が象徴する集合意識を、触れてはいけない集合無意識とに分けるのなら、蠍座7度はこの集合無意識の領域に飛び込もうとします。深海潜水士は、思考だけでも感情だけでもなく、身体ごと潜ります。イメージだけでなく実感を伴う体験です。

恒星にたどり着くにも、集合無意識に潜るにも、個人を手放していなければなりません。上にも下にも自我の限界があり、その先へ行くことに抵抗します。寝ているときは、個人の突っ張りは外れているので、容易に越えることができます。

生命体は7層から成り立ちますが、現代人のチャクラが下から三つしか活性化していないように、上から下まで7つの階層を行き来する人は少ないかもしれません。夢の体験は幻想で、目に見える世界がすべてだとするなら、3つの層だけで十分な人でしょう。

蠍座6度は恒星との通路として地上での環境を見出し、それは大地ではなくエーテルネットワーク上ではないかと言いました。そうなると7度では、エーテル体の階層に詳しくなるかもしれません。

生命の樹のマルクトとイエソドの間には、7つの層があるのではないかと思います。つまりエーテル体は7層あるという。この領域に関しては、7色のファイルが積み重なっていたり、カヌーに乗り込む7色の外国人、というビジョンを見たことがあります。

蠍座は自己変容を目的としているとは言え、全惑星意識が恒星との関わりを持つことを考えると、エーテル体を自由に泳ぎ、巧みに操ることを目的にしているのではないかと思います。蟹座では所属する恒星意識に馴染み、蠍座でエーテル体を巧みに操り、魚座では混沌とした境界線のない領域で自己を結晶化する、と考えてもよいかもしれません。

18月のカードは、月明かりに照らされるものがテーマで、月はエーテル体やイエソドと関係します。1+8=9で9隠者のカードの精神的な旅が、18月のカードではエーテル体探索になります。エーテル体を探索するには変性意識になる必要があり、寝ているときの夢の体験も変性意識体験です。

変性意識下での体験は、目に見える世界に比べて無秩序ですが、法則は成り立ちます。夢を体験しながら、その意味を考え理解することもできます。目に見える世界では、知っていることしか理解できませんが、変性意識下では真に理解に至ります。

月のカードは、恒星に包まれることによって、それに相応しい身体がエーテル体から引き出されます。池の中から出てくるザリガニは、エーテル体から呼ばれて出てきた星の身体ですが、はじめはギョッとするものです。良からぬものを引き出してしまった、何かいけないことをしたのではないか、呪われでもしたのか、と感じるものです。

蠍座7度の深海潜水士は、もう一つの身体を探しにエーテル体に潜ります。身体のうち最も洗練された部分に恒星の力が持ち込まれ、何か得体のしれない塊ができます。これにはエーテル体に書き込まれた太古の記憶が刻まれ、のちのち星の身体へと育ちます。蠍座6度で吊られた男がエーテル体を大地にし、7度ではエーテル体の身体が主張をはじめます。水圧によって肉体感覚からエーテル知覚へ移動し、その瞬間は主体と客体が入り混じり個人は死にます。蠍座7度は夢の体験であり、エーテル体での体験です。

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