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ペンタクルスクイーン(2019年12月22日)

今日は小アルカナのペンタクルスのクイーン。

ペンタクルスは土の元素を象徴し、具体的で実際的なものを表します。
土の元素には、火水風の元素が内包され、総合的で完成されたものを表します。

人物カードのクイーンは、キングの意志を受け取りイメージにします。
天の意志を受け取り育む大地です。
意志とは具体性のないもので、それを受け取る大地は多彩にビジョン化します。
より実際的な行動はナイトとペイジによるものなので、クイーンは受け取り育む大地です。

ペンタクルスのクイーンは、土の元素を生み育むものです。
つまり具体的で物質的な豊かさや安定した生活を表します。
土の元素の総合性を考えるなら、すべてを内包している安心感と穏やかさがあります。
感情の浮き沈みはありませんが、継続力はあります。

今日のサビアンシンボルは、射手座30度「法王」です。
サインの最後の度数30度では、そのサインの性質をすべて吐き出します。
射手座なら知識や精神性、思想です。
法王に象徴されるように、自身の中で確立した価値観は周囲の人への権威となります。
天上の知識へと向上心を燃やすことは息をひそめ、すでに内包するものを外へ吐き出していきます。

ペンタクルスのクイーンと法王は、同じようにすべてを内包し安定しています。
感情の浮き沈みによる生き生きとした向上心ではなく、欲張ることのない安定した穏やかさです。
法王には他者のあり方を重んじるような人を育てる力はありませんが、ペンタクルスのクイーンは育む大地そのものです。

サインの輪を螺旋階段を上るように体験していく上で、射手座30度「法王」は権威の主張という側面ではなく、「適切な包容力」という側面が主張されているのかもしれません。

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