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14節制のカード(2019年11月17日)

今日は大アルカナの14節制のカードです。

節制のカードは自己生殖を表します。
自分自身の本質的生き方を、自分自身に根づかせる行為です。
気を散らせることなく集中し取り組めるように、それは日常生活での「節制」を意味することもあるでしょう。

今日のサビアンシンボルは、蠍座25度「X線」です。
X線は、目に見えるものの背後にあるものを見通します。
表面的な判断ではなく、その背後にあるものまで意識していきます。
それは原因と結果の関係について考えることでもあります。
原因は結果を生み、結果は原因に基づきます。

意識できるものに、人は振り回されることはありません。
無意識に影響を受けるものには無抵抗なのです。
何かを見ないようにしているということは、それに支配されていることになります。

蠍座25度では、すべてを見通し、すべてを意識下に置くことで、支配されるのではなく、支配する側になろうとするのです。

見たというこは見られたということ。
考えを発信することは受信したということ。
原因は結果で、結果は原因。

この対消滅するような自己生殖的現象は、見るものすべてが自分自身を映し出す鏡であることを表しています。
外に発したはずの言葉は、自分自身が受け取っています。

少し解釈は難しくなりますが、X線が物事の背後まで見通すことであらゆる物事を意識下に置き、支配される側から支配する側になるのは、節制のカードですべてが自分自身を映し出す鏡であることを知ることと同じです。

蠍座25度「X線」が自分以外の物事を見ているようで、実は自分自身を見ているに過ぎないことを、節制のカードは表しています。

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