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ペンタクルスキング(2020年10月27日)

https://www.instagram.com/tanakayukari_tarot/

今日は小アルカナのペンタクルスキング。

今日のサビアンシンボルは、蠍座5度「大きな岩場の海岸」です。08:30頃5度に入ります。

天秤座21度の海岸には砂浜に群衆ができ、蠍座の海岸は大きな岩場で、限定性があるように見えます。海と陸との境界がはっきりしていて、潮の流れも急だったりで、簡単に海に入ることはできません。天秤座は特定の誰かを選ばないけれど、蠍座には人格の殻を破った親密な関係性が重要で、誰とでもできることではありません。

硬い大きな岩場でも、波に浸食されることによって、長い年月をかけて少しずつ形を変えていきます。大きな岩場が硬い人格の殻を表しているなら、殻を破るどころか、少しずつ削るようにしなければ人は変化しないのだと、この度数で気がつくということです。大きな岩場が集団の持つ信念体系や常識を表し、それを変えていく海が集合意識ならば、法律や常識が変化するよりも先に人々の心が変化し、それによって社会の価値観が変わり、やっと法律が変わるのだとわかります。

岩には個人を越えたものが蓄積し、それは無意識領域を掘り起こせば、人類が共通して持つ意識に辿りつくことと同じです。人が変わることが難しい理由の背景には、遥か昔から蓄積された信念体系があるからかもしれません。それを自分の中に見出したとき、他者や社会の中に見出したとき、私たちはどこまでも自由ではないことを知ります。家系や遺伝的な資質を越え、個人の力ではどうすることもできない意識の層があるということです。

岩には神が宿るとする磐座信仰があり、神の依り代としての岩が神社などに鎮座しています。しめ縄をしてある大きな岩です。神が降りてくる岩、神が閉じ込められている岩と考えると、恒星にルーツを持つ岩だということです。思考と感情と身体がそれぞれ恒星にルーツを持ち、その中でも身体から恒星にたどり着けるなら、その人は磐座なのかもしれません。

蓄積し硬化する身体から恒星まで、ルーツを辿ることは難しいように思います。天皇家ですら直系ではないかもしれないと言われるくらいですから、なかなか難しそうです。

以前16塔のカードの体験を書いたことがありますが、仲間と共に恒星と地上の通路を作るとき、岩場の海岸に作っていました。上から下りてくるためでなく、飛び出すために作ったつもりでしたが、通路ができるということは下りてくることもできるということです。だけど下りるときは岩場ではなく海(エーテル体)までです。

と考えると、蠍座5度の大きな岩場の海岸は、恒星との通路を表しているのかもしれません。5の空間数字である五角形は、胴体から頭と手足を出した人型です。頭と手足のある人型なら、地上で様々な主張や遊びができます。反対に頭と手足を引っ込めれば地上に興味はなくなり、どこにでも移動可能です。亀のように自由に出し入れできるなら、恒星との通路になります。

4度では恒星意識がエーテル体の記憶を呼び覚まし、5度で恒星との通路になるのは不思議なことではありません。

ペンタクルスキングは、天と地を繋いだ大天使ウリエルに関係します。地に下りて来た大天使(恒星意識)であり、地から天へと階段(ヤコブの梯子)を作りました。恒星意識にも関わらず地上との接点を持ち、恒星との橋渡しをするのは、蠍座5度のシンボルそのままかもしれません。

磐座とはウリエルそのものだと言えるし、硬化していくこと、形にしていくことに関係し、地上原理を作る存在だと言えます。蠍座5度の解説に、「がんとして動かない現実に気づき、さらに大きな力を手に入れて、その動かぬ現実を変えてみたいと思うでしょう」と松村先生は書いています。その点ウリエルは、地上原理を作った張本人なので、どんな硬い岩でも動かすことができます。

ここまで硬化する以前の人間らしい生き方として、天との繋がりを持ち、振動数を下げ物質密度を上げ、どんなものも形にすることができるのがペンタクルスキングです。

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