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11力(2020年2月14日)

今日は大アルカナの11力です。

力のカードは、1+1で2の系統です。
2女教皇は、過去に蓄積されたものである資質や本能に従い生きます。
この本能的要素はまるで天啓のように進むべき道を指し示すものですが、11力のカードではそこから自由になろうとします。

本能的要素とは自動化されているので、なかなか意識化できないものです。
無自覚のうちに言動となっている癖と言えるかもしれません。
過去には追求し確立した生き方も、今となっては単なる癖です。

力のカードは、この本能的要素を意識化しコントロールしようとします。
自分で自分に反抗するかのように、当たり前になっているものに「違う」と言います。
自分自身という抵抗し難いものに抵抗し、真の自立を促します。

今日のサビアンシンボルは、水瓶座25度「右の羽根がより完全に形成されている蝶」です。
蝶は魂を表し、右は理性を表します。
理性や知性が完全に形成されるとは、単に感情を抑えて理性的に生きるのではなく、感情も身体も同じように深く理解し一緒に目的に向かう生き方です。
感情を蚊帳の外に出して見なかったことにするような、我慢や抑圧でなく根底から安定した理性的な自己を作り出そうとします。

力のカードが本能的要素から自由になろうとしたのは、無自覚に依存している生き方から逃れるためです。
意識できないものには強く影響されますが、意識できるものはコントロールできます。
水瓶座25度が、感情を深く理解しコントロールしようとしたように、力のカードもまた意識化しようとします。

力のカードが作り出そうとする、真に自立した集団や資質に依存しない自己とは、水瓶座が作り出そうとする普遍的な自己ということでしょう。

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