肉体の外で考える

感情体の7層の一番下は、肉体にピタッとはまっていて、時折(人によっては度々)肉体からズレるわけですが、上の方の層は肉体の外にあります。ごく一部だけが肉体に干渉していて、そのほかすべてが肉体の制約を受けていません。とはいえ、肉体を自分だと思い、肉体感覚に依存した感情体の働き(感情反応)に振り回されていると、本来の感情体の働きを意識化することができません。それが肉体に閉塞するということで、反対に肉体から解放され、肉体の外にある感情体の働きに意識が拡大することを「覚醒する」というわけです。

象徴を理解するのは、この肉体の外にある感情体です。なので象徴解釈を辞典で覚えるよりも、肉体の外に拡大しやすい人は、なんとなく「わかる」となります。夢解釈を面白いと感じ、「なるほど」が重なっていく人は、元々肉体の外にはみ出している人と言えます。肉体にピッタリ張り付いている人は、象徴解釈にちょっと理解を示しても、すぐに「よくわからない」となります。

夢セラピーを受ける人の多くが、そもそも肉体からはみ出した人です。そうでなければ夢に興味を持たないし、夢に意味があるという実感を持つことがありません。先日夢セラピーを受けていた人は、「子どもの頃は、体の輪郭がなくなっていく感じが気持ちよくて大好きで、何時間も2階の窓から外を眺めていた。」ということを思い出していました。大人になるにつれて、社会に馴染むために、こういうことを封印していくものです。肉体にハマっている方が異常事態です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?