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11力(2020年11月28日)

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今日のサビアンシンボルは、射手座7度「ドアをノックするキューピッド」です。04:00頃7度に入ります。

7は落差を表す数字です。上から下へ流れ落ちるような、勢いのある活動力が、落差によって生まれます。射手座は拡大する火を燃やし、周囲に対して意志を貫き押し広げていきます。そのうち螺旋を描くように火は上昇し、志によって精神は普遍性へと向かいます。精神が拡大し上昇することで、恒星の力が下りてきます。この上下の落差は射手座7度のキューピッドで象徴されます。

ドアをノックするキューピッドは、新しい可能性をもたらします。鈴の音が聴こえたら北斗七星が呼んでいるように、ドアがノックされる音は、小さな自分から外に出る合図です。ドアをノックされるのか、反対にノックするのか、それはどちらもでしょう。

射手座5度のフクロウは、エーテル領域で恒星の意図を宿し、エーテル網に働きかけますが、木の高いところから地上へ意図を投げるのなら、恋人のカードの、天使が放つ矢のようになるのではないか、と言いました。まだ何になるかわからない意図は、6度でクリケットゲームによって意識が対象に向かい射出され、7度では天使が放つ矢に変わるのかもしれません。

キューピッドのノックによって上昇するのか、上昇したからノックされたのか、それは同じことです。キューピッドは上空から矢を放つのではなく、ドアまでやってきました。太陽は上に向かって月、下に向かって太陽、というように、筒である以上、どちらでもあるのです。

今日のカードは11力。11は10に反発し外に出ようとします。10の環境が当たり前にしているものに反抗し、対象化します。自身の中で埋もれて見えなくなっているものを対象化するときには、何かのきっかけで違和感を感じるとか、未知の可能性に心が惹かれるなど、差成分を感じることがきっかけになります。

新卒で入社した会社がどんな性質かを知るには、退職しなければわからず、生まれ育った家庭の味は、よその家のご飯を食べなければわからないように、離れてみなければ近すぎて見ることはできません。

11力のカードは、自身に埋もれた資質を対象化することを目的としますが、そこには慣れ親しんだものへのアンチテーゼが必要です。自分から引きはがし、対象化しようと必死に否定するのが、力のカードだと言ってもよいかもしれません。

反抗期のとき、大人しく鏡を見るように対象化することはなく、そこには熱のこもった姿勢が打ち出されるものです(鏡を使って対象化することもできる)。ときにはすべてを誰かのせいにして、すべてを否定してみるのもよいのかもしれません。対象化のきっかけにはなります。

飛び出そうと地面を蹴り上げる力は、誰もが経験したことがあるものだと思いますが、恒星までたどり着くには、地上を蹴り上げ着地しないことが肝心です。

10運命の輪が表すものは、一つのサイクルです。大きな輪で言えば輪廻で、輪廻から出るには、力のカードのようなアンチテーゼが必要かもしれません。なぜ地球に生まれてきたのか、どうしてこんなに重たい肉体を着ているのか、と思い始めることは、力のカードのアンチテーゼです。

射手座7度はドアをノックされ、外に出ようとします。未知の可能性に心が惹かれ、うっかりドア開けてしまうと、もう元には戻れないかもしれません。それは今までいた世界に対して反抗心が生まれるからです。あるいはエーテル領域で育っていたもう一人の私が、いよいよドアをノックしているのかもしれません。

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