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ソードの2(2019年6月10日)

今日は小アルカナのソードの2です。

ソードは風の元素を象徴し、分裂や分散、意志や思考を表します。
2の数字は無から有への初めの二極化です。
陰と陽は反対のものを表し、陰が動けば陽も動き、陽が大きくなれば陰も大きくなる、相対的で依存的な関係です。
自分が陽だと言えば陰は影となり、自分が陰だと言えば陽は影となります。

ソードの2は、2つに分割することを表します。
何を分割するかは今日のサビアンシンボルを考えてみます。

タロットカードは何をどう質問するかが大切です。
カードの意味は象徴的です。

今日のサビアンシンボルは「大きな古典書物」から「カフェテリア」です。
流行を追いかけるわけでも、それを否定するわけでもなく、すべてのものに通じる源流に心が惹かれます。
大きな古典書物から普遍的な言葉を引き出すことができます。
一人一人が自分に縁のある書物を持ち、カフェテリアで読み耽ります。情報過多な状況に息苦しさを感じていた時は過ぎ去り、こだわりも消え、それと同時に感動も減ります。
それは情報過多になっていたものが自分のものになった証拠です。
あふれる情報の波に飲まれるのではなく、自由自在に乗りこなすことを意識することが大切です。
新鮮な感動ばかりに頼るのではなく、冷静でより洗練された能力が育つときです。

ソードの2が分割するのは、思考と感情です。
人には思考、感情、身体の3つから成り立ちます。
身体の器に思考と感情があり、感情は身体の器を越え、思考は感情の力で遠くへ行けます。
風の元素は固まった土の中から封印された可能性を引き出します。
剣で大地に裂け目を入れ、埋もれた可能性を発掘します。

思考と感情は影響し合いますが、その二つを分割することで、より洗練された感性と能力が引き出されます。
つい心惹かれ感情が沸き立つものを根拠にしがちですが、自分が取り組む分野は嫌になるほど向き合ったその先に、より洗練された感性と能力で扱うことができるようになります。

ソードの2のもうひとつの捉え方は、思考で感情を二分することです。
心が向かうものと、拒否するものを明確にすること、それも大切なことでしょう。

今日のソードの2は思考と感情を分けること、つまり感情にばかり流されないことで、より洗練された感性と能力が引き出されることを表しています。

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