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13死神(2020年1月31日)

今日は大アルカナの13死神のカード。

死神のカードは大鎌で地上にあるものを粛正します。
慣れ親しんだ身近な秩序やルールを切り離し、より大きな秩序を取り込みます。
つまり環境に落ち着くことはなく、適応することはありません。
今いる場所からより大きな世界に開く、つまり「あるはずのない未知の可能性」を表す13の数字を「不吉」だと考えることもあるということです。

自分の本質に関係ないものに興味を抱き期待し、すると持っていないものを欲しがり、嫉妬し失敗を恐れるようになります。
死神のカードは、部屋の掃除をするように、本質に関係のないものを粛正します。
楽しみを追求する心や誘惑を断ち切ります。
期待する心に溺れることなく、本質にあったものだけを残します。

死神のカードは、顕著な才能や超越性を表し、変化や不穏さを否定することはありません。
空白の地点で新しい可能性を開くのが死神のカードです。

今日のサビアンシンボルは、水瓶座11度「自分のひらめきと向き合う男」です。
「自分のひらめきと向き合う」というのは、環境依存の考え方を粛正し、自分の意識から純粋な意思を引き出そうとします。
どんなものにも影響されない空白の場所から、考えを導き出します。

この空白の場所には、死神が粛清した後のように、本質に関係のないものは残っていません。
どんな経験も、どんな感情も、どんな印象も残っていない、まっさらな無の場所です。
そこからは真に本質的なものしか引き出すことはできないでしょう。

水瓶座11度を「イメージを用いない極度に研ぎ澄まされた意識作用」と松村先生は書いてますが、死神のカードから考えればわかりやすいはずです。
水瓶座11度の意識作用とは、考えを巡らせた先にたどり着けるものでも、イメージを膨らませていくものでもありません。
本質的なものとは経験や印象の影響のないものなので、死神のカードが表す超越性や顕著な才能とは、水瓶座11度の意識作用によって得られるものだと言えるでしょう。

余分なものを究極までそぎ落とし、無の中からひらめきを導き出すことは、より大きな意識から与えられるものかもしれません。

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