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鼠径周辺部痛症候群 groin pain syndrome

今日は股関節周辺の痛み
特にグロインペイについて

主に痛めて来院される方はスポーツ活動をしている方が多いです

スポーツの割合で言うと
サッカー、ラグビー、陸上、バスケットボール選手等が多いです

鼠径部周辺の痛みはときとして症状が慢性化して治療に難渋する場合もあります
また、疲労骨折等を伴う場合もあるため早期に診察してもらいましょう

基本的には筋肉系の問題となってきます
ほとんどの症例で
腰背部、ハムストリング、内転筋の拘縮改善
中殿筋を中心とする股関節の筋のバランスを整えることで改善していきます
しっかりと評価して問題点を改善しましょう

診察で大切なのは
股関節周辺の可動域制限の有無
拘縮している筋腱の有無
筋力低下の有無
を確認して
改善点は何か、スポーツが出来る状態にあるのか、できるとすればどんなレベルなのか等
一定期間の安静が必要な場合もあれば
活動しながらでも可能な場合もあります

鑑別が必要な症状
骨盤周骨折
下前腸骨棘剥離骨折、坐骨剥離骨折、大腿骨頸部疲労骨折、恥骨下枝疲労骨折
骨折以外
腰椎椎間板ヘルニア、変形性股関節症、大腿骨骨頭壊死、股関節関節唇障害、鼠径ヘルニア、腫瘍、感染等

*特に女子陸上長距離、バスケットボールの選手の鼠径部痛は恥骨下枝疲労骨折を疑う

Noakesらの3徴
運動時の鼠径部痛
positive standing sign陽性(患側片足立位の不快感、痛み)
恥骨下枝の圧痛

リハビリの目的
股関節周辺の筋緊張、拘縮を緩和、柔軟性向上、バランスよく筋力強化させ
鼠径部、内転筋付着部、腹直筋付着部など痛み、拘縮が起きやすい部位への負担を軽減させていきます

連休中に
グロインペイで通院してくれている中学生の部活最後の大会みたいです
ちなみに私の母校でもあります
是非、頑張っていただきたい!


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