見出し画像

こむら返り

今日はこむら返り(足がつる)について

我々の仕事柄、患者様から治療中に相談を受ける事の多い問題ですね
特に「夜中に足がつる」との訴えは多いです

筋痙攣(足がつってしまう)のメカニズム
一般の方にはわかりづらいのでざっくり

筋肉は筋肉の部分、腱の部分があります
筋肉(腕で言う力こぶの所)、腱(アキレス腱など硬いスジの所)
筋肉には筋紡錘、腱には腱紡錘という伸びすぎ、縮みすぎを調整するセンサーが存在します

細かな内容は省略

このセンサーが正常に働いてくれていれば
筋痙攣が起きた際に腱紡錘が働いて痙攣を抑えてくれます
何かの理由で腱紡錘が働かないといつまでも痙攣が治らない状態になります

では、

腱紡錘を働かせるには
(こむら返りを素早く止めるには)

正常であれば筋肉が収縮(痙攣)をした時点で腱紡錘が反応しますが、それがないため他の方法が必要となります

その方法が筋肉をストレッチして筋肉と腱を伸長して腱紡錘を働かせます
急激に伸ばすと筋紡錘の作用で逆効果です
ゆっくり伸ばしましょう

ここまでは大体の方が知っていると思います

今回はさらに(ふくらはぎの対処)
アキレス腱のストレッチで伸ばした状態から軽く等尺性筋収縮(足首を下に曲げる方に力を入れる)を行います
これによって腱紡錘への刺激を増やします

予防としても効果的です






こむら返りが起きやすい状態、疾患
様々な問題があるので断定は難しいですが
筋肉量の低下、血行不良、新陳代謝の低下、筋疲労、神経障害、脱水
糖尿病、脳梗塞、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など

当院でも腰痛患者(神経障害によって腱紡錘の作用低下)が足がつると訴える方も多々
危険な疾患もあるため鑑別の為、病院の受診も必要



最後に
梅雨の時期、夏場は脱水に気を付けましょう

脱水(電解質異常)によっての筋痙攣は特に多いです夜間、スポーツ活動時など

電解質はミネラルとも呼ばれ神経の伝達、筋肉の収縮に関与します(ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム等)
しっかりミネラル分を摂取する事も大切になります


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?