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ホムンクルスを観た

#ホムンクルス を観た 〜いまいきる〜
#millenniumparade づたいで観た映画3本目

綾野剛演じる、感情の起伏のない記憶喪失のホームレス名越に
謎の研修医、伊藤がトレパネーションを施す。

この映画を観ている時、ショッキングな演出ばかりに目をとられてしまいがちだった。

しかし、この映画のテーマである「全ては脳の錯覚」ということをしっかりうけとめれば、物語の本質を掴みやすい気がしている。

どのホムンクルスも、過去や現在の出来事に縛られ、”いま”をいきられていない人々だった。
その原因を自覚しているはずなのに、気づかないフリをし、何かしらの行為でバランスをとり暮らしている人々。
それはこの映画を観ている俺たちにもいえることではないかと、問われているように感じた。

随所にあらわれる、円、環、螺旋は、全てが繋がっているという、縁を想起させ

主人公が他人にみるホムンクルスは自分と同調している部分があるからという設定もメタ的な視点を与える効果をうむ

俺自身が仏教の事が好きでよく調べていたせいかもしれないけれど、
一瞬、根底に流れる哲学は”唯識論”だったのではないかとおもった(乱暴にいうと唯識論とは認識が世界をつくっているという考えかた)

だけど、感情のおもむくままにいきる事を推奨する描写が各所に散りばめられていたので、他の哲学を学んでいる人がいれば的確な指摘ができそう

最後に名越がある選択をするのだけど、
過去の集積の自分として生きるのではなく

“いま”の感情のまま、生きるという象徴的な行為だったのではないかとおもう。

ネタバレになることは書きたくなかったけど、
名越のセリフをとおして伝えたい事をいっていたようだったので
記しておく。

「俺もお前もみてほしいばかりで
相手をちゃんとみようとしなかった
相手をみればそこに世界ができる」

PG12 だけど(12歳未満でも親のアドバイスがあるなら観られる)
映像の衝撃の強さで、
俺が子どもの頃みていたらトラウマ量産されてます。

あとエロいシーンあるから、家族ではみらんが良い!

子どもは観ない方が良いんじゃないかな(笑

#homunculus #清水崇 #映画感想 
#成田凌 #映画 #綾野剛 


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