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台湾ひとり研究室:翻訳編「#49納品後の作業あれこれとルビの話。」

台湾書籍《大港的女兒》 の翻訳者が、日本版の刊行前後の進捗をリポートしていく有料マガジンです。公開から1週間は無料でお読みいただけます。今回は納品後の後日談とルビ、読み仮名のお話です。

訳稿を出した後の日々

前回の投稿で訳稿を出した、とご報告しました。その後、略歴とあとがきと、一通りこちらから出すべきものを出して、今は編集さんとアレをどうする、コレはどうしようか、といった各方面での詰めを行い、直しの指摘などなどもらい……という段階です。

この10日ほどは、入稿作業を優先させてできていなかった、作品上には出てきていない項目について、図書館や書店をハシゴして確認する、という作業で終わりました。

最近の台北は、午前中は厳しい日差しが照り付け、昼過ぎから雲が出て、激しい夕立ちがあって夕方に上がる、という1日の中でも天気の波が激しい日々です。大きなバケツをひっくり返したような雨にあたると、ちょっと歩いただけでびしょ濡れ必至。そんな中で、書店と図書館のハシゴは、この夕立をどうすり抜けるかで移動のスケジュールを組んで動きました。

原稿を渡したら少しは落ち着くかと思いきや、そうは問屋が卸さないものですね。

図書館に行って確認、のはずが

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