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台湾ひとり研究室:本屋編「新刊告知祭り:お試しの日々、雑貨編2」

台湾のナイロンバッグというと、例の三色カラーのものを思う人がきっと多いのだろうと思います。最近では、持ち手の2本ついたタイプ以外にも、同じ素材を使ったドリンクホルダーなどさまざまにアレンジされたものを見かけるようになりました。ところがどっこい、この写真の白地のバッグも素材は同じ、ナイロンなんです。

「これ使ってみて」と神農生活のスタッフさんから渡されたものの、どう使うかしばらく考えていました。買い物に使う、というのはなんだか当たり前すぎるなあと思ったのですが、それでも、まずはみんなが使う理由を知るのが先だと考え、台湾の人たちと同じように使ってみることにしました。

台北でも割と大きな市場の近くに住んでいるため、スーパーよりも市場のほうが身近です。それでも、これまでは日本から持ってきていたエコバッグや、買い物をした店でもらう袋を使っていました。とりたてて変わりばえのない買い物スタイルです。

市場では本当によく、あの三色カラーのナイロンバッグを見かけていました。中には(何年前から使っているんだろう…)と思うほど使い込んだ様子を見かけることも多かったんです。

三色バッグのほかに市場で台湾の人たちが買い物に使っているのは、ショッピングカート、キャリーカートなどと呼ばれる2輪のついた買い物かご。今も大家族の多い台湾では一度の買い物の量は相当になることもあって、結構な高確率でカートを引っ張る姿を見かけます。

三色バッグをこれまで買わなかったのは、基本的に手に何かを持つのがあまり好きではない、というだけのごく個人的な理由です。普段から出かけるときのバッグも肩かけのバッグばかり。手にもつバッグはどうにも苦手です。

ところが、今回渡されたのは、持ち手が長く、肩からもかけられます。そこで「ナイロン」のよさを感じてみようと、託されたこの白いバッグを持って市場に行きました。

いやいや、いいですね〜。単純に使いやすい。使い始めて数か月が経過しましたが、個人的に感じたよさがを3つまとめてみました。

肩かけOK
例の三色のと違って、これは持ち手が長いので、肩から下げられます。たとえばバッグを肩から下げれば、手が空くわけです。そうすると、卵を一箱、パイナップルを丸ごと、なんて買っても手で持つことができる。カートがなくてもかなりの量を買えるので、これで十分だと思うようになりました。

余談ですが、スーパーで売られる卵は日本と変わらないプラケースに入っているものの、これが雑貨店だと自分でほしい数をナイロン袋に入れて買い求めます。一方、うちの近所にある農会のショップでは、写真のように売られる卵は紙の箱に入っています。中の仕切りも紙製。12〜24個と幅があります。それにしても、紙製だと環境に優しい気がするのは錯覚でしょうか。最近、平飼いの卵もあるので、うちはここでしか買わなくなりました。

卵

大量に入る
きちんと測ったわけではありませんが、感覚的にスーパーのレジかご1つ分が入るくらいの大きさです。わが家は夫婦ふたり暮らしなので、1週間分の買い物には十分な大きさだと思っています。

しっかりしている
本体の作りはもちろん、結び目もしっかり結ばれていて、今のところなんともありません。網目も割合に細かいので、特にどこかに引っかけたりもありません。魚の骨が飛び出ていても、皮のごついものでも、へっちゃらなので、安心して使い続けられます。

洗える
日本では、魚も肉もしっかりパッキングされた状態で販売されていますが、台湾の市場ではひき肉ももも肉もブツ切りも、同じようにナイロン袋に入れてヒョイっと渡されて終わり。魚も同じ。だから、入れ方を間違えると、傾いて血の滲んだ水分が垂れていたりする。でも、さすがナイロン!の本領発揮です。チャーッと水で流せばきれいになります。

以上、よかったポイントを挙げてみました。これからも、わたしの買い物はこのバッグになりそうです。

勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15