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台湾ひとり研究室:本屋編「新刊告知祭り:スタッフからのコメント編7」

書籍『「神農生活」のある暮らし』、いよいよ刊行前日となりました。最終のコメントとして、神農生活の皆さんのうち、今回の制作スタッフとして参加した3人の方のコメントをご紹介します。

——どんな人に読んでほしいですか。
「台湾カルチャーや台湾グルメがすごく好きだ、という方に読んでいただければと思います」(Kris Ko)
「普段からライフスタイルに興味がある方におすすめしたいです」(Akou K.)
「広告ポスターがあまり好きじゃない、また自分の好みで買い物をする方にこの本をご紹介したいです」(李慧君)

——特に注目してほしいポイントや個人的なおすすめを教えてください。
「各種ドライフルーツです。台湾のフルーツは最盛期を逃したとしても、天日干しや乾燥の技術を駆使してその甘さを味わうことができます」(Kris Ko)
「手づくりのハサミです。これを使うと、おばあちゃんになったみたいに、すべての時間がゆっくり流れる気がします」(李慧君)
「小麦粉の袋で作られたエコバッグです。丈夫なエコ素材かつシンプルな形で、お出かけにも買い物にも使えて、暮らしの魅力を引き出してくれる品だと思います」(Akou K.)

本書の出版プロジェクトにライターとして参加したのは、昨年の夏のことでした。それ以来、週1以上のペースで神農生活のスタッフの方々にお目にかかりました。ヒアリング、取材、撮影、インタビュー、産地訪問…これらがランダムに入り、結果的にかなり時間をかけた制作となりました。

スタッフの皆さんは、もちろん本の企画だけではなく、同じく今月9日に大阪あべのハルカスでオープンする海外1号店の出店準備も含めた通常業務をこなしています。そんな中での本の制作、きっと負担は少なくなかったはず。とはいえ、「日本の皆さんに神農生活のことを知ってほしい」という気持ちから始まった本書の企画が、ようやく形になり、見本誌が届いた時にはすぐさま喜びの連絡が入りました。

日本にいる編集さん、デザイナーさんたちとは、重要な議題の時には日程をすり合わせてオンラインで打ち合わせを行いましたが、その他はおおよそメールやLINEによって細かな確認を行いました。

取材のアポ入れ、カメラマンとの日程調整、資料準備、ロケハン、原稿・ゲラ確認、取材先への内容確認……日本で行われる通常の本づくりであれば、編集者が担うものも含まれますが、今回はなんといってもコロナ禍の太平洋を越えての本づくり。かなりの部分を神農生活さんが担っていました。

制作を進めながら知ったのは、スタッフの方たちの、ページ割りや写真に対するこだわりは大きなものでした。時折、「こういうページがすごくいいと思っているんだけど」とサンプルを見ながら話し合い、こちらでラフを引きつつ、どういうページにするか相談したり、なんてこともありました。

神農生活のオフィスには、台湾の書籍よりも、日本の食材や雑貨をテーマにした書籍、あるいはライフスタイル誌が多く置いてありました。そういう普段から磨かれた「目利き」のような目線が、スタッフのそれぞれに備わっていて、神農生活というブランドが形づくられていると感じます。

本書は、そのブランドの心意気や軸がどこにあり、また、どんなことを提案しているのかなどとあわせて、神農生活で扱っている品々を紹介しています。といっても、残念ながら、たくさんある中の一部に過ぎません。本書を手にした方が台湾のものづくりへと思いを馳せ、大阪や台湾のお店で、実際に手にしていろんなことを感じ取っていただけたらうれしいです。

さ、明日はいよいよ発売日。告知祭り、ラストです!


勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15