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台湾ひとり研究室:台所編「義母レシピ:苦瓜鹹蛋(白ゴーヤの塩漬け卵炒め)」
最近では白ゴーヤもちらほら見かけるようになったけれど、日本でゴーヤというと緑のほうが主流ではないだろうか。台北の市場では白ゴーヤも同じくらいよく見かける。理由はよくわからないけれど、緑と白が一緒に売られていたりする。白ゴーヤは緑に比べると、苦みがなくてぐっと食べやすい。中でも義母がよく作るのがこの料理だ。調味料は塩漬け卵と唐辛子だけ。ピリ辛でビールによく合う。青ネギは色味程度に加えていて、できあがると「赤と緑と白で、きれいでしょ?」とうれしそうに言う。ポイントは先に黄身だけを炒めること。
台湾で「鹹蛋」と呼ばれる塩漬け卵は青みがかっている。調味料や粉物、乾物を売る雑貨店などに置いてある。ゴーヤとの組み合わせは結構メジャーのようで、今回はそれを取り上げるけれど、玉ねぎ、人参など、ほかの食材にも応用できる。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60315389/picture_pc_ffcad95a53b4ad7a001f7e8f014ad870.jpg)
日本にいた頃、卵料理といえばたいてい生卵だった。加工された卵を調理する、という発想自体が結構オモシロい。そう考えてみると、ゆで卵はサラダに使うけど、それに再度、火を入れるってやったことがない。せいぜいおでんの卵くらい。調理法として目からウロコだったひと品。
材料
白ゴーヤ(1 本)
塩漬け卵(1 個)
唐辛子(2〜3 本)
青ネギ(2〜3 本)
油(適量)
作り方
1 白ゴーヤは半分に切り、中ワタとタネを取り除き、火の通りやすい厚さに切る。切ったら皿に載せ、電鍋に入れてコップ半分ほどの水で蒸しておく。以上がゴーヤの下処理。できあがると下の写真のような色になる。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60315426/picture_pc_91cc67bd8c9777d8eac2e85a11fd5899.jpg)
2 唐辛子は中ワタとタネを取り除き、適当に切る。青ネギは 3 センチほどに切る。
3 塩漬け卵は殻のままタテに切る。スプーンでくり抜き、白身と黄身に分けて刻む。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60315523/picture_pc_d68259544905e72a62c5963c3dc7f1d5.jpg)
4 フライパンを火にかけ、温まったら油を回してなじませる。
5 最初に塩漬け卵の黄身を入れる。黄身をほぐしながら、泡が大きくなるまで炒める。泡立つとこんなふうになる。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60315564/picture_pc_3ddf2a7363da6dbf6d9c4d2e2ca11baf.jpg)
6 切っておいた唐辛子と青ネギを加えて、さらに炒める。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60315650/picture_pc_c25553b1171ac6bb0c425f18b1079558.jpg)
7 最後に白ゴーヤを加え、全体に火が通ったらできあがり。
日本で作るならこうアレンジ
1 レンジでチン。写真の様に少し透明でやわらかくなればOK。
2 塩漬け卵=ゆで卵もしくは煮卵+塩あたりでどうでしょう。
勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15