伯母の記憶

母の姉、つまり伯母から聞いた話だ。

私が幼稚園へ通っていた頃のこと。母が何らかの用事で私のお迎えに行けなくなってしまい、伯母に代わりを頼んだのだそうだ。
「まゆちゃんお母さんじゃなかったら嫌がるんちゃうやろか」と心配しながら行ったところ、お迎えに来た伯母を見つけた幼い私は「おばちゃーーーーーーーーーん!!!」と満面の笑みで駆け寄って来たそうで、伯母はそれがものすごく嬉しかったらしい。

この時のことを私はまったく覚えていないのだけど、確かに私は小さい頃から伯母のことが好きだった。伯母のところには子供がいないせいか、私のことをすごく可愛がってくれた。伯母の家に泊まりに行く前日は、「早く寝たら明日が早く来るから」と言って早く寝た。
大きくなってからも、母がやめなさいと言うことも伯母は「やったらええやん」と言ってくれたりしたので好きだった。自分の子供じゃないからそう言えるのかもしれないけど、伯母なら自分の子供にでもそう言うような気がした。まあわからんけど。
(ちなみに伯母の夫である伯父は少しクセ強なので小さい頃はちょっと苦手だったけど、大人になってからは面白い人だなと思うようになった)

というか、この記事で言いたいのは、

…え、めっちゃかわいくない?
小さい私、めっちゃかわいくない?


ということである。
おばちゃん、さぞかし可愛かったんやろうなあ…何十年も覚えてるくらいだもの、さぞかしさぞかし。

小さい私、グッジョブ。

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