見出し画像

初めてのヒトに初めてのヒトをあてがうのは良くない

そういえば、と思い出して封印していた疑念が憤りにかわり蘇ってきたので綴ります。健康診断で出来事です。

その日、私は人生で初めての胃カメラを飲みました。健康診断の予約をした時に、「うちの病院は胃カメラですが大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫です、はい。」と二つ返事したことから始まります。バリウムではなくて胃カメラという選択肢も初めての私には、意味がわかっていませんでした。

病院のヒトから「胃カメラのほうが良くみえますよ。」と言われ、どちらかというと「あぁそれなら、やっておくか。」という気持ちになっておりました。

そんな私は映画のグロテスクな表現や手術シーンなど体内の中がみえる描写にはとてつもなく弱いです。看護師の妻の、痛そうな話に想像を膨らませすぎて気を失いかけたことがあるほどです。

そんな感じなので、自分の身体にカメラを入れることを想像すると不安で仕方ありませんでした。ただ私も大人なので、誰もが通る道なのかな、と自分を納得させて検査用のベッドに横になっていました。

「胃カメラ初めて?」と聞いてきた担当の医師から簡単に説明を受けた後、看護師さんが準備をはじめました。立ち会っている看護師さんは二人。

一人は初めてのようで、私の前でベテランっぽいもう一人からシミュレーションを受けておりました。「先生の指示通りにしていれば大丈夫ですよ。」といったことを目の前で看護師同士で話しているのです。

そしてベテランが、「じゃ頑張ってね」と新人看護師を励まして出ていきました。

初めてのヒトに初めてのヒトをあてるのは、ダメでしょ!?

だってさっきそのヒトすごく不安そうでしたし、私の不安はすごく増していますし...。

さっき飲まされたやつはごっくんと飲んじゃって良いものだったんですかね?麻酔入れた鼻の穴とは反対の穴からカメラって入れるんですかね?

結局、正解がなんなのか分からず...。初めての看護師さんにアドバイスもあげることもできず、口をただあけてよだれを垂らしておりました。

初めてのヒトに初めてのヒトをあてがうのはお互いにとって良くないと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?