ご指導ご鞭撻

今回僕が見たたくさんの涙は必然の涙だったというか、そりゃー泣いちゃうよなーって涙だった。

岐阜の山奥で開催された「秘境にて2022」が無事に終了しました。
現地で会場づくりやご飯の用意をしてくれた、山のハム工房GOBARとてらぼら農園の皆さん。
音響まわりを一手に引き受けてくれた音宿ごりら屋スタッフ。
そして最高の演奏を次々に繰り出してくれたmountain mountains、おーたけ@じぇーむず、MOTHERCOAT、上上Brothers、salsa。
みんなのおかげで今回のイベントは大成功と言ってもいいでしょう。

特にGOBARとてらぼらの皆さんの事前準備は相当大変だったと思う。
通常の仕事が終わった後や週末の時間を使って、草刈りしたり整地したりステージ作ったり屋根をかぶせたり台風が来たから屋根を外してまたかぶせ直したり食材を揃えたり調理したり…。
おそらくは僕の想像が及ばないような準備をたくさんしてくれた先に、イベントの成功があった。
僕は「ありがとう」をきちんと伝えられたかな。

ドブロクが最後に「ドブクルーズ」を演奏している時、泣いている人の姿が結構見えた。
それはきっとこの日のために準備したり、この日が来るのを心待ちにしていたり、いろんな困難を乗り越えたり(前日までの強めの雨、ていうか台風が奇跡的に去ったこととか)、そんな色々が混ざり合って「今年も秘境にてを最後までやれて良かったー!」という涙であったと確信している。
おセンチでしみったれた涙なんかではなく、とてもポジティブで救済力のある涙だった。
そんな涙と笑顔がたくさん見れて嬉しかったです。
開催できて良かったと心から思いました。

そして、ライブが終わった後にステージ上で僕は一年半遅れの結婚式をしたのでした。
いわゆる「結婚式」ではなく、ほんの20分程度の式。

ニセ牧師(笑)の桝本進さんとたくさんのお客さんに見守られながら、僕と妻がそれぞれの気持ちを喋りました。
大事な場所で、大事な人達の前で、結婚の報告と「これから元気にやっていく」という誓いができて最高に幸せでした。
綺麗なドレスも洒落たタキシードもなく、その日一日分の汗と泥にまみれたTシャツとジーンズを着て僕らはささやかだけどこれ以上ないくらい贅沢な結婚式を挙げたのでした。

まだまだ未熟者で、配慮の足りない言動や想像力が貧相なこともあるかと思いますが、どうかご指導ご鞭撻ってやつをよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?