もう高度経済成長期の人達が羨ましいだなんて言わないよ絶対

いわゆる高度成長期には今までなかった食べ物が日本にどんどん入ってきたから、その時代の人達は生まれて初めてそれを食べたり飲んだりしたわけで。
その衝撃たるや、ものすごかったんだろうなと思う。
それまで薄い味付けのお粥しか食べてなかった人が(極端か)、ガッツリ濃い味の脂たっぷりのハンバーガーとコーラを食べた時の衝撃を想像するだけで震える。
その派手でキャッチーな味に舌ベロは溶けて脳みそは沸騰しちゃったんじゃない?と思う。
Mr.味っ子の味王よろしく「う、う、う、うまいぞーーーーーー」って叫んでもおかしくないよねと思う。
そんな体験、なかなかできるもんではないぞ。と思う。

僕らの世代はもう当たり前みたいにハンバーガーもコーラもチョコレートもその他ありとあらゆる美味しいものが身の周りにあったから、それらを初めて食べた時の衝撃を実感することはできなかった。
だから、ハンバーガーやコーラを初めて食べた飲んだ、その時代の人が羨ましいと思っていた。

だけど、よくよく考えてみたらそうでもないぞ。
大人になってから初めて食べて美味しくてビックラこいた物って結構あるぞと気づいたのだ。

子供の頃は身の周りにはなくて、大人になってから出会った物。

柚子胡椒。大人になってから行った焼き鳥屋でねぎ間かなんかに添えられていたのが初めてだった。
あれは美味しすぎて衝撃的であった。
サンマの刺身も、大人になってから初めて食べて感動したし、ホッケ焼きだって大学生の時に居酒屋で初めて食べてビックラこいた。
ミルクレープも、大人になってからドトールに行って友人が当たり前みたいに食べてるのを一口もらってビックラこいた。

意外にあるな。
そして、それぞれの衝撃を結構ちゃんと覚えてる。
その時の初期衝動は今も続いていて、食べるたびに「初めて食べた時ビックラこいたっけなー」と思うのだ、本当に。

だから、もう高度経済成長期の人達が羨ましいだなんて言わないよ絶対。

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