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#45 シミンズシーズ2(全体編2/5)

 シミンズシーズの概要の続きです。

🔶概要2
 2012年から明石市より地域コミュニティーの再生と構築を目指す「明石コミュニティ創造協会」との協働を始めました。市民社会の充実に役立ちたいとの想いから、設立当初から、いわゆるテーマ型の活動だけではなく、地縁型の活動も支援の対象と捉えていました。そのような意味からも、この明石市での取り組みは当法人の理念にもつながることでもあると同時に、活動の幅が大きく広がり充実していくきっかけともなりました。
 次の大きな動きとしては、保育園の運営です。突飛なように聞こえるかもしれませんが、「市民のジリツ」「エンパワメント」「コーディネート」「ひとをつなぐ」「まちづくり」「育成」などなどのキーワードを紡いで行ったとき、私たちの結論は「まち保育」という結論に辿り着いたのです。もちろん、理論的にまた先駆的にそう言った概念に挑戦している方たちの指導や協力が私たちの背中を押してくれたことは言うまでもありません。
 2021年6月、「まちの人と毎日をつくる保育園」をコンセプトに「かわのまちほいくえん」を開園しました。「まち保育」と言うこれまでの保育の枠組みにとらわれない取り組みに、当初は戸惑いが多かったものの、スタッフの努力の積み重ねが実をつけ始めています。3年が経過し、まちの人の理解も園児たちのまちへの関わり方も深まってきていて、当法人の事業の新たな柱に育ち始めました。
中心市街地のど真ん中で、古くからある商店街の空きビルをリノベーションました。ビルには、1階に保育園を、2階はレンタルスペースにしました。法人の事務所も私の会社内からこのビルの2階に移転し、設立20年の節目の年を迎えます。

散歩がゴミ拾いに変化
園児が作ったポスター



 まもなく4半世紀を迎えるにあたって、次のステップに向けての構想をまとめる時期にあると思っています。
背景にはNPO法が施行されて25年が経ち、活動を取り巻く環境も変わってきていることがあります。とりわけ、中間支援組織に求められる機能の変化に危機感を感じています。中間支援組織の大きな特徴であるネットワークの持ち方に汎用性が求められるようになっていくと感じていて、もっと総合化が必要です。
しかしながら、この25年間の流れの中で言うと、市場性の問題が主な理由で、中間支援組織は専門化を志向してきています。この総合化と専門化の相反する二つの方向性にどのように対応していくのかが大きな課題と考えています。そしてこのことが、シミンズシーズの進化を加速させていかなければと思う大きな要因なのです。

次回はシミンズシーズ3(全体編3/5)です


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