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ペットボトルのウーロン茶が凍らない程度の寒さ

2/24朝の写真である。どうなってるんだ世界。

東方シリーズの『◯◯する程度の能力』という紹介がちょっと好きだ。時を操ったり魔法を使ったりとめっちゃすごい能力なのに『程度』と評してしまうのがカッコいい。
僕だったら『誰も読まない文章を書く程度の能力』だろうか。本当に『程度』という表現が似合っていて少し凹む。

ところで今日は最低気温も‐3℃程度で通り雪といった感じだが、12~1月には‐10℃を下回ることもあった。

嫁はサントリーのウーロン茶が好きでペットボトルの中身が残ったまま机に置かれていることがよくあるのだが、極寒の日にふとペットボトルを見ると中身は液体のままだった。

寝室の暖房はいつも全て切って寝ているので、いくら室内といえど朝はマイナスになっていてもおかしくない。だのに放置した水が凍っていないのはどういうことだったのか。
今思えば手に取って確認してみてもよかったが、外気温-10℃の朝を想像してみてほしい。もう一度同じ朝を経験してもまずそんな気は起きないと思う。

さてペットボトルのウーロン茶はなぜ凍らなかったのか、気になって調べてみると『過冷却』という面白い現象があるらしい。

過冷却(かれいきゃく、英: supercooling、undercooling)とは、物質の相変化において、変化するべき温度以下でもその状態が変化しないでいる状態を指す。たとえば液体が凝固点(転移点)を過ぎて冷却されても固体化せず、液体の状態を保持する現象。水であれば摂氏零度以下でもなお凍結しない状態を指す。第一種相転移でいう準安定状態にあたる。水の場合 衝撃を与えると急激に凍る。

この現象は冷凍庫を使えば再現性が高く、子供の自由研究でもよく使われるのだという。

『衝撃を与えると急激に凍る』とあるように、しばらく冷凍庫で冷やして氷点下に達したペットボトルの水をゆっくりと冷凍庫から取り出し、ペットボトルを振ったり、水や氷を中に落としたりすると、そこから一気に液体の凍結が進む。まさに自然の神秘である。

つまりこの過冷却を実践すれば『冷気を操る程度の能力』とか自称して東方キャラの真似事ができるのかもしれない。

なお実験がうまくいってもいかなくてもバカ扱いされるのは必至である。

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