記録_9_4_sun_2022_1829_2001

<今日のことと、私だけが筆舌に尽くせないそれについての記録>

1829 /// 朝起きて、コーヒーを飲みながら溜まった洗濯ものを洗いました。 / ちょいと買い物を済ませたのち、少し気になっていた知人のさえもりさんの個展へ行きました。 / 「思い出せない」という個展です。 / で、家路にて何か書こうか、と思い立ちました。 / もったいない感じがしたからです。 / 何か、といっても何だろうかと思案するけれど、私は長らく特に思いつかないふりをしていました。 / 私には長らく思案し続けている筆舌に尽くせないそれがあります。 / 私という人間は、筆舌に尽くせないそれを20歳の秋に意図せず作ってしまった人です。 / 意図せず作ったことに気づいたのは25歳のときだったのですが、筆舌に尽くせないそれは、他の誰にとっても重要ではないのですが、ただこの世で私にだけ大事なのに、重要なのに、筆舌に尽くせないそれなのでした。 / 初め、25歳の私は筆舌につくせないそれの存在に絶望しました。 / 私は今、32歳です。 / 筆舌に尽くせないそれが再び私の前に立ち現れてから7年、作ってしまった年からは12年ほどが経ち、今年も夏が終わろうとしています。 / 7年経った今年も筆舌に尽くせないそれは、誰にも知られないままで、私の中で筆舌に尽くせないそれのままです。 / と、いう風に私は何かを書き始めてみることにしたわけですがそれは私と筆舌に尽くせないそれの誰にでも読める記録だと思いました。 / さえもりさんの個展はとても素晴らしいものでした。 / と、書いてコーヒーを淹れて、少し身体を動かします。 /// 1920

<記録と表現についての記録>

1932 /// これは私にとって筆舌に尽くせないそれと私自身の「記録」です。 / 「表現」ではないと思います。 / ここ7年間の私は筆舌に尽くせないそれを「表現」しようしていました。 / それは大きな間違いであったのでしょう。 / 筆舌に尽くせないそれは、表現しようとするとその難しさが桁違いに上がってしまいます。 / 今この場で私は「表現」という言葉を「見せ方や読ませ方を構成して書くこと」という意味で使っています。 / 筆舌に尽くせないそれをどうやって見せようかと思案を始めると非常に大変なのです。 / 視点の転換が急務、筆舌に尽くせないそれはそのままであれど私の身体は老いるのです。 / 人の危急存亡を救う感情はアンパンマンの数少ない友達、愛と勇気であることはよく説かれますが、私の数少ない友達は諦めとダメモトです。 / 私は筆舌に尽くせないそれを表現せずにまずは記録してみることにしました。 / 完成しない表現の紙の山を作るくらいなら表現をあきらめて、ひたすら余白を残さず記録した方が良いのです。 /// 2001

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