今日を思い出してみる。 早起きして何かしようと思ったけど気乗りしなかった。 早起きはしたけど。 で、何か遅刻した。何か。何で。 でも道の真ん中でひっくり返ってもがくカナブンを助けた。 でもじゃない。 帳尻が合ってない。 そう。帳尻とか。 そういうこと。 気乗りしないのはそういうところ。 三文の得は必ずしも生産性じゃなくていい。 早起きしないと日々に追いつけないなら早起きは得じゃなくて帳尻合わせ。 なんもなけりゃ二度寝な。 ぐらいの気構えが早起きの徳だろう
今日のことを思い出してみる。 昨日の酒でちょっと脳が張ってた。 でも元気。 軽く髪を切って家を出た。 モヒカンゴーズオン。 体重が増えたかと思ったけど暑いだけだった。 あえて熱めのお湯で顔を洗って涼しくする。 毎日化粧をする人には本当に頭が下がる。 モヒカンが削れるほど頭を下げたい。 ゲレンデが溶けるほどの恋はスキー場に迷惑がかかるのでしない。 そういうのは夏にやろう。 今やろう。 かつて女性とのデートコースに銭湯を選んだことを思い出した。 この人は
今日、というか今週を思い出してみる。 ひとりの時間が少ない週末が続いた。 つらくて書けなんだ。 さほどしゃべらないけどひとのことを見てうごく。 そうすると実際しゃべったりする時間が長いのはなかなか。 とはいえ生活はめぐる。 机を買った。 いや、そっちじゃなく。 他人を天気ってとらえる。 雨みたいな人なら傘をさして接する。 夏みたいな人なら半ソデ短パンで挑んでみる。 正直暑さに弱いので暑すぎたら近づかない。 早めに乾かしたい洗濯ものがあったら
今日を思い出してみる。 蒸し暑かった。 何かの責め苦かと疑ったけど夏なだけだった。 俺が大学中退したから暑かったわけじゃなかった。 あぶね。冷や汗。 だったらどうしてこんなことを、とたばこがふえる。 そういえば7月になった。 来週は七夕だ。再来週は久々の祝日だ。 来週はだれかのお願いがささと揺れる。 願う暇があるなら考える私の短冊は白票で、周りを見渡す。 もし。 もし、全ての短冊が不満の土ん中から竹みたいに生えるとしたならば。 全部の短冊がいつ
今日を思い出してみる。 起きてからすぐに雨が降りだした。 外を歩くころには本降り。 見上げても見下ろしても雨は良い。 本を読むように上から下へしてもいい。 遠い人やことを思い出すみたいに下から上へしてもいい。 なんつっても雨の日のたばこはそういううまさがある。 そういえば電子はどうなんだろう? 電子も雨は好きなのだろうか。 などといっぷくしていて。 今年初めてセミの鳴き声を聴いた。 ひこうき雲みたいに真っ直ぐ鳴いていた。 あ、私こう鳴くんです
今日を思い出してみる。 さっとしていた。 全的に。 湿気をほこりみたいにさっとひとふき。まぁお肌さらさら。 仕事はさっとしすぎるとうとまれる。 知るもんか、さっと涙をひとふき。 魔法のハンカチーフか。 時間は待ってくれない。 知ってる。 けど知ってて忘れるんだから知ってるだけじゃ足りひん。 きざみこまにゃ。もんもんみたいに。 さっと一筆、切り傷みたいなもんもんで。 酒をさっとくぐらせた厚揚げでさっと一杯。 悶々としてない。 さっとしている。
今日を思いだ暑かった。 ただ外にいる、それだけでボディブローを受ける。 そう、確かにこんな感じ。と、殴られ屋をこなす。 親にもぶたれたことあるのに。 ここからほぼ3カ月はこんな日々が続く。 うんざりするが楽しめるだけ楽しむ。 海は行かないはずだ。 川は行くかもしれない。 ちょっと流されてもあぶなくない川がいい。 流されるなら川がいい。 アイスを買って早足で帰った。 チョコチップとバニラで迷って前者を選んだ。 何となくだが。 今までしでかした失敗の数と
今日を思い出してみる。 今週を思い出して過ごした。 やになる動きの形を変える。 雨止みの間を見計らいながら外へ出た。 晩酌に使う皿とグラスを変えた。 どっちも小さくした。 さっと呑りたい。 昼間の酒で呑ってみる。長引かない。 ええやん。 優雅に昼寝するし。 風呂に入ってダブルヘッダーする余裕すらある。 焼酎とカツオで晩酌をする。 テレビの向こうが暑そうに白飛びしていた。 カツオうまい。 向こうの人々が手を合わせ、私も手を合わす。 酒とたば
今日を思い出してみる。 昨日の酒が残ったままの目覚めだった。 自分への嫌気が舌に残る酒も呑んでおくことにしている。 しじみのみそ汁をすすっとけば良かったと悔いながら電車に揺られた。 手ぶらでゆらゆらと。 秋口のような夏至だった。 梅雨入り前に秋の入りとは。 噛めない空気をよくかみしめて喜んだ。 季節の変わり目が好きだ。 ふだんかみあわないたくさんの時計が一斉に声をそろえるみたいで。 年4回はかならず感動に言葉をうしなえる。 かならず巡ってくるもの
今日を思い出してみる。 えらい晴れてた。 呑み屋街に暮らすねずみでも小ざっぱりして見えそうだった。 いくらなんでもやりすぎだ。 天気は奔放。 死体の扱いと脳死のことを書いたおじいさんの本を読む。 昨日ほど怒ってないからすらすらと読める。 私について合点がいったところがあった。 その合点は背中のほくろっぽかった。 独りで見るには鏡が要るけどどうやら持ってるっぽい。 早上がりした。 帰り道が明るい。 まだまだ晴れてる18時半戻り。ただいまはもちろん口ず
今日を思い出してみる。 ネットのダイヤルアップ接続音を聴きながらいっぷくした。 なつかしいっていうより、今こんな感じと笑った。 行きづまって息つまる。 本を読んだ。 著者がけっこう怒ってる。 そりゃ怒るわさ。と思うことだけどいざ読んで怒られるとつらい。 怒るならね。 ユカイなフリして胸ぐらつかみたいっす先輩。俺は。 明日は早上がりすることにした。 なんも追いつかん。 一日を書くって動きと、その動きがある時間に対する、いつくしみのようなものを忘れやす
どきどきさせるものごととかみあわない。 おばけやしきがわかりやすい。 しかけにびっくりすればするほど感心してしまう。 うおあなるほどそうくるか。って反応しちゃう。 うおあ、までで期待された反応が終わる。 元々状況にのめりこめない。 目が死んでるって言われること数知らない。多くて知らない。多いことしか知らない。 34になってちょっとその辺は変わった。 自分にどきどきしててかみあわない。 わっ。 とか言われなくていい。 自分にわってなってるから。
「梅雨より先に夏が来たみたいよネエ」 「大丈夫かな?」 って帰りの電車にいたマダムが連れのマダムに言ってた。 心配してた。 「ホントよネエ」 って連れのマダムは同意してた。 自分の立場を超えた心配を世間話の中で見せてた。 面白い。 思わず周囲を見渡してしまった。 梅雨より先に夏がきても人間には何もできないと思う。 けれどこのマダムはそれを心配していた。 マダムは一体どの立場で心配したのだろう。 や、むしろどの立場だったらこの心配はありえるんだろ
「ただいま」って言っても「おかえり」って言う人がいない。 と、ためらうことなく「ただいま」と言うようになった。 ここ数年のことだと思う。 言おうと決めるとかもない。 改札にキップを入れるみたいに言ってる。 口ずさんでるっていう方がしっくりくる。 何年も使ったおんぼろの車を修理に出して返ってきたら、だいたいの人が「おかえり」と言うだろう、と想像してみる。 鍵を回して聴こえるエンジン音はさぞただいまなんやろね。 免許持ってないけど。 誰もいない家にただ
テレビでかっこいい人が不可能に挑んでる。 すごいと思うので応援するきもちを持って観る。 不可能を可能にする姿はかっこいい。 私はさかさまが好きなので考えちゃう。 可能なことを可能なままにするのもかっこいい。 生活でできることっていっぱいあるけれど。 電車でいろんなところに行けて、行って帰ったら酒を呑める。 ボールペンとノートとパソコンとスマホがあるとこうして書ける。 たばこもある。なんなら。 ひとさまのおかげで可能なことは基本ひとりじゃ不可能だ。 誰
モーニングを食べに行った。 昨日の話だけど、何となく一日寝かせた。 あまりにも私の日曜にはまりすぎていた。 翌日の今日、どういう変化があるかを見ておきたくなった。 結果、今朝はモーニングを食べに行くつもりでもろもろのことをこなしていた。 行かないけど、ふらりと行けるようにしておきたかった。 週に休みは日曜だけだ。 そう多くない。 日々の動きを少し迂回させるだけでも十分休みになる。 時間が足りないとなげくより良い。 平日と同じくらいの生活リズムで、平日と同じこ