大切なことを書いてるノートに落書きをする。 大切に思えばこそ。 学生の教科書の落書きに宿る初期衝動を再構成するつもりで臨む。 利害や依存を落とした書き、落書き。 そういえば全然ちがうことを書こうとしてたのを今思い出したけど。 落書きの自由落下でさ。 都合をすり抜けて落ちて書く。 秋だから枯れ葉のように落ちることにしといていい。 季節のあれで。 利害損得、義理責任をすらすらすっすっす。 軽々しいど根性が落書きにはある。 なつかしむ以上のしなやかさが
まいにちたのしい。 書きものがたのしい。 たのしい。 別に笑ってない。 腹はかかえないで、頭をかかえている。 頭をかかえてなやんでない。 あっけにとられていたりする。 人間関係の火消しがこうじて消防士になったんですか。 とか。 びっくりしたりしてる。 はたから見たら靴屋さんなのに入ってみたら大使館だったりする。 「亡命ですか?」 「そういう靴屋さんでしたか」 おのぼりさんだ。言葉の。私は。 言葉を作った人のせいでまいにちたのしい。 責任をとっても
腰をやった。 だいたいなおった。 また書いても良さそうなので書いている。 仕事中のケガだから書くこととは関係無い。書こう。 という考え方はしない。 自分の生活を書いてる。 生活の中での失敗は書きのおかしさをあらわしててもおかしくない。 考えて身体を動かすという点では書くことと仕事も同じだ。 腰をやったから腰を治そうとするだけでは猿と同じで。 腰をやったら書き方も一緒に治してこそ学習になる。私の場合だが。 この文章に生活はかかっちゃいないが生活をよく反映する
頭の中でシュレッダーのことをウォシュレットって言ってた。 2,3回言ってから気づいた。お尻に違和感を感じた。 で、シュレッダーのゴミ受けを確認しようとしたのだけれど、シュレッダーの扉をノックしそうになった。 書きゃいいかって思ったぐらいだった。 なぐさめも。大して笑いもしない。 サエない意味で抜群にサエてる。 思春期の娘に鼻で笑われるおとうさんの気持ちと、サエないおとうさんを鼻で笑う思春期の娘の気持ちを同時に味わった。 チョコミントアイスと酢豚のパイナップルを同時
書けなそうな酒気帯びで書く場合。 だいたい文章を垂直に書けない。 千鳥足になる。 足で起こることが手に起こるんだから不思議じゃない。 絶対書けない酒気帯びの場合余計なものを買うし、書こうとしても余計なことしか書かない。 葬式で笑えること見っけてはお笑いライブで泣けること見っける私だから不思議じゃない。 俺は不思議じゃない。天邪鬼だ。 ここまでくると天邪鬼って3文字使うインクすらもったいなく感じる。 余計なんだわ。 余計で事足りる。 最近ほんとに喋ら
野球やってる。観ちゃおう。 球場の人はほとんどがかたずを飲んでる。 シーズン終盤だからだ。 緊張から飲み込むつばを固くした人は実に身体感覚と言語感覚に優れていると舌を巻く。巻けない。そんなに長くないよ、舌は。固唾の勝ち。 私のヒーローインタビューは固唾を考えた人。 ヒーローインタビューをよそに監督は勝っても負けてもインタビューを受ける。 春先から晩秋までほとんど週6日で。 しかも言葉を選ばないとえらいことになる相手からのインタビューだ。 つらかろう。はたから見ていて楽
月がきれいだ。 隙がない。 全然間違える気配がない。 完全無欠。 完全なものごとに対して不寛容を感じ取りやすいタチだ。 満月はきれいだけど好きではない。 満月の完全さを責める気はない。 こっちの問題だ。 そもそも問題はヒトにしか生めない。 ヒトの世を離れたら問題なんて新月みたいに無い。 あるのは月の満ち欠けっていうか変化だけだ。 他責は人工で自然は自責ってことにしてもいい。 飲み会を嫌う人でも飲み会に行きたくなるくらい自然はドライだと思う。 有限会社
金木犀のかおりがする。 秋が深まっていく。 息も深まる。 背骨が音を立てるくらい深呼吸する。 花の一つ一つは小さいのにこんなかおりが届くんだからすごい。 さなか私はずっと書いてる。 鼻をすんすんしながら。 今年の金木犀が散っても書いてる。 鼻をすんすんしなくなるだけ。 ヒトは咲かない。 私は咲きたいと思わない。 花は必死の形相だから。 ひと季節のワンシーンで自分の生存繁栄が毎年決まる。 あとの季節はどうなるかわからん。 んなギャンブルするかボ
象のマッチを買った。 最近の晩酌には象が足りない。 象を想像しながら酒を呑むぞう。 「俺も呑むということだな」 と、象が乗っかり私はお酒を駄賃に象に乗る。ダジャレはいなされた。 象に乗って一緒に呑みながら散歩する。 飲酒運転やろか。 採石場へと続く広い山道を象司ヶ谷ってことにして左右に揺れて進む。 象が歩くたびに左右に揺れるメトロノームになっておく。 「耳には触るなよ」 前にこの象の耳に触ったやつは誰なんだろう。どうなったんだろう。と、考えたけどもそ
身体がよく動く。 涼しいし、そこそこ身体を気遣うようになったから。 スポーツの秋だわ。 書き物は進めどももう一つ。 あぁなるほどって2歩進んで、んんでも待てって1歩退く。 3歩進んで2歩さがる、の方が語呂が良い。 七五調ってすごい。 七字進んで五字退がりたい。2文字進むじゃん。2歩じゃん。 あんな陽気な歌ですら2歩退がってる。 と、秋雨でぬかるんだどろにはまった足を見る。 私の進む道はあんなに晴れてない。 進まなくたってしょうがないと思ってるくら
また堅豆腐食ってお酒呑んでる。 そろそろスーパーのレジ打ちの人にミスター堅豆腐たまわってもおかしくない。 まぁよかろ。 なんやお前コラ。 って自販機にメンチ切った。今日。朝から。 こんな寒い日にあったかいの売らへんとかどういうことやねん。 とか言われかねないから自販機の巡回の人も難儀っておもんばかっちゃこうべ垂れた。 で、自販機のボタン観て血圧上がった。 あったか~いとつめた~い、の、っ~いのところ。 お前その態度なに。っ~いて。 どの距離感で接
久々にちゃぶ台で書いている。 音を消してテレビを流すのも久々だ。 雨音が耳をほぐす。 ただいま、と家ではなく家の一風景や、動きに対して言うことが増えた。 同じ場所にいても帰れていたり、帰れていなかったりする。 秋になって私がめまぐるぐるしい。 こういうぐるぐるが、カクハンがあって。 帰宅ってのを鋭くしてってる。研いでる。 帰宅を研いでんの。 わかる? そこんとこ。 絡み酒の一風景が始まる。 帰宅部は帰宅を開拓してこそ帰宅部なの。 帰宅の手口と、帰
幸福を自作した。 考えて書いたりしてできた。 つまりはbohを書き始めた。 最初を書いてすごく幸せだった。 どうしよう、と戸惑ったけどどうもしなかった。 ふと見た夕方の空がきれいすぎて戸惑うのに近い。 書けばいいし、撮ればいい。 自作された幸福だから自分にしかわからない。 誰かにはもつ煮に見えたり、もしくはあの日投げ捨てた化粧品に見えるかもしれない。 それでいいと思う。 化粧品って投げやすいものが多いもんね、とあいづちをうつ。 でもモノに八つ当た
10月の始まりということでお酒を呑む。 念のため呑んでる。 それなりにうまいことを確かめる。 何やらよくわからんがうまくいってる年だ。 と、早めに振り返ってみる。 よくわからんじゃ振り返れてないか。 実際いっぷくの内にすぐわかる。 やってて具合がいいことを続けたからだ。 ヨーグルトをよくいただくとか、風呂にちゃんと入るとか、ストレッチとか筋トレをマメにやるとか。 死ぬまで書く架空の話、bohの作中作としてこの日記を書き始めたのは挑戦のように見えるけど違う。
いつもは行かない街を歩いた。 確認が出来る。 わざわざ行かないだけで嫌いではない。 住みたいと思わなかったのは今住んでる街の方が気に入ってるだけ。 相対的なものごとを考えるなら好きか嫌いかだけで判断しない方がいいんじゃないかな。 機微ってこういうときにせっせとはたらくんだ。 我が街しか勝たん、じゃない。 我が街がどうやって勝つのかが大事なんだよ。 うん、そういうこと。納得して家へ帰る。 カマンベールチーズを買って帰った。 わざわざ買わないけど嫌いではな
日曜がくる。 どうしようかな、と土曜の夜に考えたりする。 それはそれで楽しい。 くわだててる。 ヒトはくわだてられる。 なんだったら日曜自体もくわだてられた。 と、言っても過言じゃなくてもいいでしょ。でしょ。 日曜はくわだてられた。 もとい、休みは、自由はくわだてられた。 なんでそんなくわだてをしたか想像してみる。 2つ。さっささと想像できる。多少お酒を呑んでても。 月曜から土曜を作りたかったから。 ヒトは日曜があれば月曜から土曜があってもなんと