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朝のけしき

たのしい にち江うの
朝のこと
小川のきしで
かほあらひ
水にうつった いろいろの
春のけしきが
きれいに見江た
  数え年 八歳(大正十三年三月)
「小川のほとりで 顔を洗い、水に映った景色に見入る」ほんの百年前まで日本の田舎で当たり前にみられた風景・暮らしぶりが失なわれ、こんなに遠く昔に感じるようになった今、私たちは本当に豊かになったのでしょうか。
千鳥の詩文を読むと、柄にもなく、そんな感傷が浮かんできます。【千鳥の詩文のすべては HP「田中千鳥の世界」で公開、読むことが出来ます。】

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