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まあるいまあるい
お月さま
いつまで わしらに
ついてくる
どこまで わしらに
ついてくる
 七歳(大正十ニ年十二月)

千鳥は月の詩を幾つも書いています。いま一緒に歩いているのは母 古代子でしょうか、それとも祖母 クニでしょうか。明るい月の光に照らされて歩くわしら。誰もが思い当たる情景。特別なことは何も言っていません。なんでもない景色がひろがっているだけです。それなのに‥静かでひんやりとした冷気、その匂いまでが伝わってきます。
言葉の力、詩のふくよかさ・豊かさを感じます。
【千鳥の詩文のすべては HP「田中千鳥の世界」で公開、読むことが出来ます。】


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