見出し画像

自動運転で立ちはだかる最大の壁

どうも田中優成です。

今、注目される自動運転


2030年ごろに市販車の多くは電気自動車になると同時に、自動運転技術にも注目されている。

海外メーカーではアウディのA8が日本メーカーではホンダレジェンドが先駆的にレベル3、つまり人間中心で運転するのではなく、システム中心の運転に変わったということだ。

まだ公道で完全にシステムだけで走行できるまでには至っていないが、実現に少しずつ進んでいる様子を見ているとものすごくわくわくする。
これからの世界を変えるという思いがひしひしと伝わる。

しかしながら、良い話だけでなく、今回は自動運転の上で考えなければならないトロッコ問題について考える必要がある。

自動運転での最大の壁「トロッコ問題」


トロッコ問題を知らない人は分かりやすいwikiから一部抜粋するので、読んでほしい。

トロッコ問題とは、線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。というトラブルがあるとする。

この時たまたまAさんは線路の分岐器のすぐ側にいた。Aさんがトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線でもBさんが1人で作業しており、5人の代わりにBさんがトロッコに轢かれて確実に死ぬ。Aさんはトロッコを別路線に引き込むべきか?

といった話から、人間は一体どのように倫理・道徳的なジレンマを解決するかについて知りたい場合は、この問題は有用な手がかりとなるとされているものである。

引用・トロッコ問題
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トロッコ問題

トロッコ問題は簡単に言えば、答えのない答えを決めなければならないということである。

上記の説明においても、100%助かる予定のBさんを100%死ぬ予定の5人の命を助けるために殺すべきなのか?というところがまさにその部分である。

これに対しての意見は自由なのだが、自動運転においてこれを考えなければならない。
というより、答えを作らなければならない。

それはなぜかいうと、答えはシンプルで自動運転は機械で実現するものであるからである。

例をあげると、大雨の日、前の視界が非常に悪い中、あなたがクルマを搭乗していたとする。
橋を渡っているとき、歩道から自転車が飛び出してきた。これを避けるとあなたが死ぬが、そのまま進めば自転車に乗っている人をクルマが轢くこととなる。
このとき、自動運転のシステムが自転車の人を助けるためにハンドルを切り、橋にクルマを落とすのか?それともそのまま進んで自転車に乗っている人を轢くのか?

正解のない問いに答えなければならない。

これに合理性はないと僕は思う。
なぜなら、安全運転をしていない自転車の運転手には非があるが、自転車はクルマより弱いもので守られるべきという考えが法律にはあるし、クルマで轢けば刑事責任を問われることとなる。

つまり、正解はないのである。

しかし、自動運転を実現する時、誰かがプログラムにこの答えを記入しないといけない。
これが自動運転で立ちはだかる殺人の選択である。

僕の意見は、そのまま進めである。
これはもし、あなたが運転しているとき、自分が死ぬことを確信してまで人を助けないだろうという仮説からによるものである。
その上で、このようなジレンマが起きた時、機械が搭乗者を殺すようなクルマを誰も買わないという危険を回避したいという考えからである。

皆さんの意見はぜひここでのメッセージ欄やTwitterのリプで教えていただきたい。

自動運転は移動革命を起こすほど素晴らしい技術である一方で、人の命に関する問いに答えなければならないのである。
これからの自動運転技術に期待!

がんばれ日本メーカー!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?