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結像

もともと哲学志向はあった。
哲学系の本も読んだし、「そもそも」論者だし。

人間は政治的な生き物だと思っていて、私ももちろん政治に興味がある。
政治を知るには経済を理解する必要があると、経済学系の本も読んだ。
人の気持ちを知りたいと4年に渡る大学受験の志望校、8割は心理学系。(なのに入学したのは政治学部)

勉強ができないけど、数学も好き。明快に答えが出るのが性に合う。
サボってばかりだった地学も好き。宇宙も天気も地面の下も知りたいと思う。
小説も読むし、エッセイも読む。しかも現在、ライターとしてお金を稼いでいる。(ライターと名乗るほど書いてないけど)

でも。

私はこの先、たぶん哲学の道を進む。
哲学者になりたい。市井の哲学者にならなれるかもしれない。だって自分で思ってればいいだけだから。
ずっと考えていたい。深く深く突きつめて、物事を自分なりの解釈で定義づけできるようになりたい。物事の関連性を見出したい。

自分を含め、人を俯瞰から見ていたい。
人間を理解したいのだと思っていたけれど、どうも違う。
理解というより知る。ただ知るだけでいい。私の中で「理解」には共感が伴う。人への共感はいらない。でも知りたい。
そして、知ってどうしたいわけでもない。
表面に現れる人の行動や言動の根底を知りたい。だけ。そう思うに至った理由や、影響を与えた物事、過去を図式化したい。

目に見えるものを削ぎ落として、骨だけを見る。
と同時に、肉片もミキサーにかけるのではなく、包丁で細かく細かく切り刻んでひとつずつ見る。
そんなふうに、自分の感情に関係なく、ただの興味から見たい。

広く浅くいろんなことを知っている。目にしたこと、耳にしたことが残って、興味のあるなしにかかわらず情報として私の中に蓄積されている。
その特技なんだかなんなんだかのおかげで、誰とどんな話をしてもそれなりに理解できるし、ふくらませることができる。
でも、本当は針でマントルに行き着くまで掘り進めたい。

考えることが好きだ。好きなことをずっとしていたい。
晴耕雨読。
晴れたら畑を耕し、釣りをする。
雨が降ったら仕事をして、本を読む。
そして晴れても、雨でも夜はずっと考える。
考えて考えてしたことが、光のように一点に収束する瞬間を待つ。
そんなふうに生きられたらいいな。


ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす