AありきのQ

「Q思考」という本を読んでいる。
質問には答えよりも価値がある、みたいなことが書いてある。気がする。

質問するのが好き。
今日は浮気について聞いてみた。
「ねーねー、浮気したことあるの?」
「浮気って、どういうことしたら浮気なの?」
「キスして好きになるのか、好きだからキスするのか、どっち?」
「キスして、『あ、違う』って思うことあるの?」
「別な人をいいなと思っても彼氏に戻ることあるの?」

私はよく質問をする。子どもか、ってくらいする。
「なんでー?」
「どうしてー?」
聞かれた方がうんざりしていようが、「なんでー?」と聞いてしまう。
だって、知りたいんだもん。

私は来年50になるというのに、人生経験においては20にも劣る。引きこもり、出不精、引っ込み思案。あと、人間嫌い、人付き合い嫌い、ひとりが好き。
そりゃ、なにも経験できてないよね。

会社員になるとか、卒論書くとか、文化祭楽しむとか、サークル活動するとか、恋愛するとか、就活するとか、結婚出産するとか、誰かをどうにかするとか、大きな決断をするとか。
なにもしていない。
家の中で7匹、家の外で10匹15匹、ネコの面倒を見てきた。以上。

だから、ネコについては質問しないかも。知ってるから。

人間と、人間の活動について、なにも知らないから質問をする。
「ねーねー、なんでー?」
流さずに答えてくれる人もいれば、嫌々回答してくれる人もいる。嫌な顔しながらも答えてくれてありがとう。その顔も、答えも、私をわくわくさせくれるよ。

質問は、答えてくれる人がいるからできるもの。
質問に価値があるわけじゃない。いい質問をできる人がすごいわけじゃない。
質問をさせてくれる人、答えてくれる人がいるから、質問は生まれる。答えてくれるから、次の質問が生まれる。だけ。

本当に価値があるのは、質問に答えてくれる人がいる環境にいること。嫌な顔しながらも次々と回答してくれる人がいるから、質問したいと思えるのだ。
そして、新しいことを知ることができる。

今知りたいのは、「キスやセックスの相性は恋愛感情にどう影響を及ぼすのか、あるいは影響しないのか」。
今度は誰に質問しようか。わくわく。



ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす