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過去の日記

 今でも初代 iPhone SE を使っている。容量が32GBしかないので、空きがもうほとんどない。たくさん残っているメモも整理して、軽くすることにした。
 最初のメモは、2017年8月16日。新聞社からの帰り道、駐車場近くの路上に落ちいたセミについて書いてあった。ほかを見ていくとURLだけのもの、欲しかったであろう商品名、ケーキのレシピ、復讐したい人リストなど、いろいろなものがあって懐かしい。(ちなみに、復讐したい1位は新聞社で動静を担当していたときに私を恫喝した議員秘書)
 今回取り上げるのは、公開当時、酷評された映画「ハン・ソロ」を見たときのメモ。私自身はけっこう楽しんだみたいだ。
 見るもの読むもの聞くもの、いろんなものから想像力をふくらませ、自分のアイディアを生んでいた、あの頃。いつまでもそうありたいという思いを込めて。

2018年7月14日

映画「ハン・ソロ」を見てる途中、こういう映画を見てワクワクしたから映画の仕事をしたかったのだと思い出した。そこから湧き上がる後悔。自分は30年という時間を無駄にしたという後悔。もっと早くに気づいて、生き方を修正していたら。

ふと、思った。
後悔せずに生きてる人はいるのか? 後悔せずに生きることはできるのか? どうやったら後悔せずに生きられるのか?

後悔したとき、記憶を持ったままあのときへ時間をさかのぼり、人生をやり直す。修正され、順調に進んでいくように思われたが、少しずつズレが生じ、また後悔し始める。今度も時間をさかのぼってやり直すが、結局うまくいかない。
何度も何度もやり直すが、思い描いていた人生にはたどり着けない。後悔せずに生きるのは無理なのか。後悔するのは自分が悪いからなのか。馬鹿だからなのか。選択を間違わずに完璧な人生を歩むことはできるのか。

結局、後悔は「する」からするのであって、間違いもその結果も受け入れることができれば、後悔「しない」人生となるのかもしれない。あるいは、後悔したときにやり直せば、その充実感に救われるのではないか。

というお話のタネ。

(私は一体これを小説にしたかったのか、脚本を書きたかったのか。どんな話をつくりたかったのか、もう思い出せない)



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