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感情日記 1月6日

旅に出るはずだった。
おとといまでは旅に出たくて出たくて、キャットシッターさんの帰りを今か今かと待っていた。昨日は行きたい場所と費用とにらめっこ。琵琶湖から三重に入り、伊勢志摩国立公園に行こうか、それとも姫路城を見てから福山に滞在し、鞆の浦で沈む夕日を眺めたり尾道ぶらりしたりしようか。
楽しくて、4時間くらいずっと計画を練っていた。

それが。
寝る寸前、ふたをしていた感情がわっと吹き出してきた。冠水がマンホールのふたを吹き飛ばすように、勢いがすごくて手がつけられない。流れ出す負の感情はあっという間に身の丈よりも深くなり、楽しさは全部真っ黒に塗りつぶされてしまった。

予兆はあったし、原因がなにかもわかっている。でも、納得したはずだった。なにがどうであれ、自分とは別な話。私は私。
そうやって気にしてないふりをして、なんでもない顔をしてしていたけれど、本当は気になって仕方なかったんだと思う。だから突きつけられた現実をスルーすることができなくなり、爆発してしまった。

目が覚めると、久しぶりに食欲ない、布団から出たくない、なにもできない抑うつ状態。惨めで、無力感に苛まれ、逃げる気力もない。
日常のやらねばならぬことをほったらかし、顔を洗うことすらせずにタオルをつかんで家を出る。滝を見てすっきりしようと一乗滝に向かうも、浮上の気配なし。次の滝を求めて五太子の滝へ向かうと通行止め。
仕方なく日本海に面した温泉へ。窓のある露天風呂という、今の私にぴったりなできそこないな場所でひとりごち、なんくるないさーと言い聞かせる。

家に帰りたくないけれど、家にいたくもない。でも帰るしかない。今、旅に出たら帰れなくなってしまう。
仕方なく家に戻り、あるものを食べ、延々YouTubeを見てぼんやりしている。負の感情の水が引くのを待つしかない。しばらくは引きこもって時間を無駄にして過ごそう。どうせ私の時間なんて大した価値はない。
そんなふうに自分を卑下して憐れむことに飽きるまで。

ネコ4匹のQOL向上に使用しますので、よろしくお願いしまーす