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LOOK10

ドレープをメインにしたデザイン。
これをテーマに、和洋折衷にしたい気持ちがあった。
パターンを引くとき、直線表現が多いのが東洋人、曲線表現が多いのが西洋人らしい。
ならば曲線で直線的なドレープ表現をしてみようと、シャツ+キモノ+ドレスを合わせたデザインにした。

初めて立体裁断で仕上げた服で、今振り返れば、肩のところに肩、ウエストに切り替えがあったりともう少し工夫できたデザインだなと悔いる部分がある。
またドレープをカットソーで表現したのも安易と言われたが、わかりやすく作ろうと心がけていたので、甘んじて受け入れた。

この立体裁断を経て、パターンメーキングにおける視野が広がった…というよりかは、柔らかくなったように感じる。
尊敬するデザイナーの言葉に、パターンを引くのではなく、パターンを「描け」というものがある。
人体は立体であり、普遍ではない。
綺麗な直線・曲線は教科書の中にあるもので、目の前の人間はもっと複雑な形をしている。
つまり、布をボディに当てるのではなく人に当て、襟ぐり、肩傾斜、袖、見頃とデッサンを描くように、パターンを描く。
最近はこの意識を心がけ製図し、デザイン画を描く回数も段々と減ってきた。


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