見出し画像

もっと豊かに暮らそう!「家庭菜園」


早いもので今日から3月ですね。

雨の日以外は毎朝出勤前に軽いランニングをしているのですが、季節が変わり明るくなるのも早くなってきています。

畑には新しい緑が芽を出し始めており、季節が移ろうとする風景を眺めながらランニングを楽しんでいます。

さて、先日新築住宅をお引渡しさせて頂いたお客様のお話です。

このお客様は、ご実家の横に立派なお庭や納屋がありました。

その建物を取り壊して新しく新築をご計画されたお客様です。

代々農家を営まれており、たくさんの田んぼや畑を所有されている家系のお客様です。

色々なお打ち合わせを建築現場の隣のご実家でさせて頂く機会があり、その際にその農地で取れた旬な野菜を頂くことが良くありました。

赤いしその葉を頂いたことがあったのですが、自宅で梅干を漬けること、しそジュースをつくることも出来ないので、職場に持って帰り、欲しい同僚に持って帰ってもらってました。

私自身が育った実家もおじいちゃんが良く畑をして、自家製野菜を目にしていたのですが、どうも自分で加工して頂くことに抵抗がありました。

建築工事も順調に進み、最後のお引渡しの日が来ました。

お引渡しの時にいつも思うのが、出会ってから色々な議論があってこの形になって、これからこの家で色々な思い出が作られていくんだなって。

何と言ってもその家族の中心にあるのが家ですからね。

大変いい仕事をさせて頂いているなって思います。

色々な説明と資料を確認いただき、鍵をお渡しして帰ろうとしたとき、お客様が袋を抱えて笑顔で持って来てくれました。

中を見ると小ぶりの大根が入っていて、大根おろしにすると美味しいと教えてくれました。

内心、持って帰っても腐らせて捨てることになるから、職場に持ち帰ろうかと思いましたが折角なので自宅にもって帰ることにしました。

土が付いていたり、虫がいると家族は嫌がりますからね。

その大根を数日間、玄関に置きっぱなしにしてました。

これでは腐らせてしまうと思い、休みの日にきれいに洗うことにしました。

思っていた大根より小ぶりで、形は悪いがなんだか美味しそうに思いました。

その夜の夕食メニューは鍋でした。

お客様が大根おろしが美味しいとおっしゃっていたので、思い切って大根をおろしに。

それをポン酢の中に入れ、お肉を食べるとなんと美味しいことか。

少し苦味と甘味が融合していてとても美味しかったのです。

その土地でできた作物を食べる幸せ。そんなイメージでした。

今は、スーパーに言ったら新鮮できれいな野菜が並んでいていつでも手に入ります。

けど時には自分で作った野菜を頂くことも良いなって。

どうしても家を建てる際、虫が嫌いなので樹木は植えない。

雑草が手間なのでできるだけ土の部分を無くしたいと要望があります。

けど、小さくても良いので畑をつくり、旬の野菜を植えて、家族で育てて食す。

こんな日があっても良いのではないかと感じました。

自分で育てて食べるって大変ですが、暮らしが豊かになる瞬間でもあるのかなと思います。

野菜までは…という方は、玄関先の季節の花を植えるのも良いです。

また、シンボルツリーを植え季節を感じるのも良いですね。

ちょっとした工夫でもっと豊かな暮らしを手に入れて行けたらと思った日でした。

因みに、十割そばに大根おろしと納豆をぶっかけして食べても最高に美味しかったです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?