プロモーションの広報は義。その他は利
プロモーションの広報と、広告・販促・販売の違い
タイムリーな題材の暑中見舞いを取り上げて回を重ねております広報の重要性。
マーケティングの4P'sの1つであるプロモーションには、
1)広告
2)広報
3)販促
4)販売
の4つがあり、暑中見舞いは、(2)の広報ですよ~と前号で述べました。
広報は、人の心を動かす義 ※ の伝達です。
義理人情の「義」ですな。
義理ですから、暑中見舞い等の挨拶状という義理事に言寄せることができます。
※ 義
・条理。正しい道
・道理にかなったこと
・人道に従うこと
・利害を捨て条理に従うこと
利害を捨てて条理に従うのが広報ですから、(1)広告(3)販促(4)販売とは一緒にできません。
広告・販促・販売は、人の行動を促す「利」です。
利害の「利」ですので、たとえば、販促でしたら、暑中見舞いという義理事に
言寄せても効果は薄い。
なぜなら、利で動かす販促ハガキ(DM)は、どんな利得が載っているか?が最大の関心事になるからです。
それ(利)に魅力があればあるほど、販促(DM)は奏功します。
ぶっちゃけ「何くれんの?」ということです。挨拶なんか、二の次、三の次。
挨拶なんか、二の次ですから、販促の場合、暑中見舞いを、義理事に言寄せることはできても、効果薄。
広報の場合、暑中見舞いを、義理事に言寄せて送りますので、販促とは異なり、利得の話柄は禁物です。
広報と、広告・販促・販売の違い、お分かりになりましたか?
広報と販促をゴチャ混ぜにした暑中見舞いの文例
今ひとつピンと来ない方のために、広報と販促を一緒くたにした暑中見舞いの文例を再掲しましょう(前々号に掲載済み)
これが、お客さまの心を動かし、お客さまの行動を促す暑中見舞いだそうです。
http://www.post.japanpost.jp/kamome/b01.html
(ここから)-------------------------------------------
暑中お見舞い申し上げます。
梅雨が明けて暑い日が続きますが
いかがお過ごしでしょうか
平素は格別のお引き立てをいただき
ありがとうございます
ただいま「夏の○○キャンペーン」を
実施中ですのでお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
炎暑のみぎりくれぐれもご自愛ください
平成二十八年 盛夏
このはがきのご持参で○○をプレゼント!(8月末まで)
(ここまで)-------------------------------------------
いかがです?ご覧になってみて、心を動かされましたか?
「おおう!心が動いたよ」
という方がいらっしゃいましたら、この文例を流用できるかどうかの著作権について、日本郵政へ相談してみて下さい
はがきには、最大、原稿用紙一枚分の情報しか入りませんので、二兎を追う者は一兎をも得られなくなります。
よって、暑中見舞いを作るのでしたら、
・広報向けにして、人の心を動かすか
・販促向けにして、人の行動を促すか
どちらかに絞ったほうが良いでしょう。
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