ブレストの進め方3~6

[3/6]マッピングマインドmapとコンセプトmap


マッピングで検索すると、ほぼ100%、マインド マップがヒットしますが、
https://ja.wikipedia.org/wiki/マインドマップ

わざわざ、mind(意識)mapなんて英語化しなくたって、

連想図でイーじゃん?NHK連想ゲームみたいな、昔からあるヤツ」

と、昭和うまれの筆者は思ってしまいます。

連想図と呼ぼうが、マインド マップと呼ぼうが、個人の自由ですが、電通さんは、
https://www.dentsu.co.jp/abic/tools/popup01.html
連想図と呼んでいる模様。

電通さんというより、マーケティング関係者の口から、マインドマップなんて聞いたことがありません(令和の今は、そう呼ぶ人がいるかも知れませんが)

老婆心ながら申し上げたいのは、日本語の概念が、英語化されたとき、背後に、セミナー等の商材が見え隠れしますので、振り回されないよう用心して下さいね~ということです。

英語のほうが分かりやすいことも、日本語のほうが分かりやすいことも、双方ありますが、肝心なのは、理解。仕事で使いこなせるかどうか?でしょう。

お金を払って連想図を学ぶのは個人の自由ですが。


その他にマッピング技法があるかどうか、やや検索してみたところ、

コンセプト マップ(概念地図)

なるものを発見。

前出のウィキペディア日本語版でブレストを解説していた投稿者が、マインドマップと比較しつつ、

(以下、引用)

“マインドマップは、単に、中央から放射状に伸びる、枝があるだけだが”
しかし、
“コンテキストフレーム状に展開する概念地図(コンセプトマップ)は、概念
群の地図であり、システム的観点であり、中心が複数存在したり、連結されな
い概念群が共存する、自由な形式である”

(引用ここまで)


だそうですが、難しくて(笑)浅学な筆者には分かりませんので、解読するに、

・マインドマップは、1つのテーマを中心に、複数の枝が放射状線に伸びていくだけだが(という接続詞で比較論は始まります)

コンテキスト フレーム(この英単語が理解不能。文脈枠とは?)状に展開
するコンセプトマップのほうが、

・体系的で(と比較していますが、どう体系的か?までは不明)

・一つの中心に限定されず、

・連結されない概念群(これも意味不明)が、共存する(これまた意味不明)

・自由な形の地図(形?自由なのに、形?)

だから「マインドマップより優れている」との結論ですが、

もしかして、関連図のこと
https://www.chuohoki.co.jp/products/topic/images/evidence_001.pdf

でしたら、そんなに難しく解説しなくたって、看護師を目指す学生さんだって描いています。

これ(コンセプトmap)も、マインドマップ同様、わざわざ英語にしなくても、

「関連図でイーじゃん?昔からあるヤツ」

業務関連図、システム関連図、機能関連図、クラス関連図等、いろいろな所で使われています。

分かりやすいところでは、テレビドラマの人間関係を図解した相関図も関連図です。関係図ともいいます。

そう考えると、

・連結されない概念群が共存する

の意味が解けます。たとえば、エスキモーという北方民族と、寒いのが苦手な猫という動物は、愛玩にせよ、使役にせよ、食料にせよ、

決して連結しませんが、地球という名の地図の中で、共存していますよね。

「出会うことのないイヌイットと猫が地球上で共存する」

という意味。

ブレストの進め方[4/6]マッピングいろいろな図解図法や分類技法

マッピングにこだわると、発想が二次元展開に制限されるため、筆者の場合、

1.関連図(前述)

2.相関図(前述。コンセプトマップとの違いがあったら教えて下さい)

3.連想図(前述。マインドマップとの違いがあったら教えて下さい)

4.三次元マトリクス、セグメント図、逆ツリー等のオリジナル図法

5.三角図、サイクル、交差円、ベクトル、分布図、プロセス、階層、ロジックツリー、同心円、交換図、放出図、収斂図、フローチャート等十数種の汎用図

6.採番(ナンバリング)

7.箇条書き

8.定量グラフ(円、棒、帯、折れ線、レーダーチャート他)

9.時系列

10.四分割表(SWOT分析のような)

11.AとBを置き換える等のイラスト

12.ラダリング(あみだくじ)

等を用いて、マッピングのようなフレームに発想を押し込めることなく、感性と理性の両面から、自由に発想を広げます。

ブレストの進め方[5/6]アイデア評価

アイデアが出尽くしたら、ブレスト終了。

各アイデアの評価は、後の段階に委ねます。

ここから先が二段階目になりますが、

参加人数が2~3人で、スピードを優先する場合(ブレストとは呼べない場合)は、その場でアイデアを取捨選択することがあります。

皆さん、お忙しい時間をやりくりして、再招集する必要が無ければ、今ここで決めちゃおうという流れ。

速く進める時短が、少人数の優位性です。


アイデアを評価する方法は、

1.一つのアイデアのメリットと、デメリットを比較する

2.対の形容詞で、感覚を測る
   (ex.明るい - やや明るい - どちらでもない - やや暗い - 暗い)

3.基準を仮定して、その基準をもとに、順位をつける
   (ex.実現性=3点 経済性=5点 独創性=2点 費用対効果=4点)

4.参加者の持ち点で、点数をつける

5.インプット費用÷アウトプット費用で、効率を算出する

ですが、3~5は筆者やったことがありませんので何とも言えません。

たとえば、

3~4 → 正解がある試験や、点数を競うゲームならばともかく、僅差になった場合、どう判定する?1点の重みと、意味は?

5 → 会議室の使用料や、参加者のアゴアシマクラ等にかかった費用が10万円
と仮定し、大したことのないアイデアが10残ったら?一案1万円のコスト?

同じスタイルで開催する小会議のグルインでしたら、調査ですから、調査費が出ますが、

ブレスト(会議)の費用(ギャラ等)は経費で認められません(オズボーン氏のアメリカでは認められたのでしょうか?)

どうにも(苦笑)よく理解できません。理解できないものは使いこなせませんよね?


現実的には、自由なディスカッションでアイデアを評価していくケースが多いと思いますが、

開発者のオズボーン氏が、1~5の通りに評価するというのですから是非もなし。

1~5の通りに出来る人が、やればいいだけの話です。

日本の会議の現実に即していない項目は、まだ、あります。

1の、アイデアの“デ”メリットを挙げてしまうと、アイデアが否定されます
ので、筆者のやり方では、デメリットを挙げません。

何につけ、デメリットは、黙っていても、湧きあがってくるものです(苦笑)

2のSD法は、アンケートで用いられますが、アンケート用紙に記入した記憶はありません。挙手でした。

さて、こうして、アイデアが絞り込まれたら、同じく、オズボーン氏が考えたチェックリストで、アイデアをチェックし、具体策のヒントを出します。


ブレストの進め方[6/6]具体策のプランニング 

そして、三段階目。

決定したアイデアを具現化すべく、具体策を持ち寄ります。

プランナー(企画職)の、腕の見せ所です。

具体策を持ち寄らず、その場で考えると、うんうん唸ってばかりで時間を浪費する企画会議になりがちですので、要注意。

プランナーでなくとも、アイデアフラッシュに長けた参加者からは、その場でポンポンとアイデアが出てきますが、

アイデアマンは少数。アイデアフラッシュに慣れていない方が多数にして普通。

バックナンバーブレスト + グルイン = 肯定会議 [前編]にて、

「マーケティング系の人とブレストするのは、楽しい」

と感想を書きましたように、彼らは、ブレストの作法や、グルインの進め方を知っていますし、アイデア フラッシュにも慣れています。

なので(全員が全員とは言えませんが)マーケティング畑の人とミーティングしていると、

冗談ともつかないアイデアが出て爆笑したり、失笑したり、苦笑したり、哄笑したり、笑い合えて、楽しいわけです。

その(アイデアを出さなければならないしばりがある)緊張感のある楽しさが、“頭脳で襲撃”作戦を成功へ導きます。

反対に、暗く、たるんだブレストは、“頭脳で襲撃”どころか、しゃべる気に
なりませんよね?(大笑)

ブレストにしても、グルインにしても、小会議のコツは、歓談。笑い合うことです(キッパリ)

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