8/15サカナクション・オンラインライブ感想

 ライブ見てない人には完全にネタバレの感想です。

 映画のように開始30分前から流れるのはCM。
 21時、いよいよ始まるかとテンションが高まったときに始まったのは、まさかのエヴァンゲリオンの広告。
 今回、チャット欄は見ずにパソコンの全画面で観たわけですが、そのときのチャット欄の様子は見たかったです。
 画面を暗くして、パソコン全画面で、ヘッドフォンをして、スマホでチャット欄をチラ見するのが正しい見方だったのかもしれません。
 いや、パソコンとスマホの二窓見はできなかったかも…。

 21:05、いきなり山口一郎が自販機の前に立つ映像に。CMっぽく思わせる演出かも? そこから工場みたいなところに入る。撮影スタジオだと思うんですが、どこかはわかりません。

 ドアを開けると、音楽があふれ出します。なんていうか、リキッドルームみたいなクラブに入ったときのような音の洪水。でも、そこで流れる曲は一曲目にはふさわしくないはずのあの曲。しかし、ニワカの僕でも間違いなくわかった。

1.グッドバイ

 メンバーは白い服に身を包んでいたので、光の色に染まる。真っ赤な画面の中で歌われるグッドバイが1曲目であることに、僕は戸惑った。ああそうか。撮影スタジオのライブフィルムなんだな、と僕なりにその意図を理解。

2.マッチとピーナッツ

 ベースの草刈愛美さんの手拍子がハッキリと聞こえたとき、これがライブだと実感する。しかし、二曲目にこれというのは、完全に予想外。客を盛り上げる必要のないスタジオライブだからこその展開だ。

3.(前略)リキッドルームに

 曲のつなげ方がすばらしい。もちろん、ここまで、一言もMCはなく、曲はどんどん続いていく。

4.ユリイカ

 東京の風景をバックにして歌われる。改めて、この歌詞の良さに魅せられた。

5.ネイティブダンサー

 これまで最新アルバム「834.194」収録曲ばかりだったが、ここで「シンシロ」の曲。だが、ユリイカからの繋ぎはオリジナルで、僕には歌いだすまで、この曲とはわからなかった。

6.ワンダーランド

 そして、このオンラインライブ前半、いや、もしかしたら最大のハイライトかもしれないこの曲。前奏での照明は、まさに「神」。そして、サビのノイズは放送事故と思ったぐらいの過激な演出。1曲目から、じっくり聴かせる展開だったのが、この曲で思い切り弾ける。これは驚いた。驚きながらも、面白いと思った。

7.流線

 1~6曲目まではノンストップだったが、ちょっと間を置いてこの曲。山口一郎の顔がドアップになったのが印象的。

8.茶柱

 まさか、オンラインライブでこの曲を演奏するとは、誰が予想したであろうか。セッティングに時間をかけて、置物を並べるという演出。

9.ナイロンの糸

 とても不思議な映像だった。どういうふうに撮ってるのだろうか、ということを考えているうちに曲が終わったかも。

10.ボイル

 前半最後の曲である。二番の一気にまくしたてる部分は、ライブで聴くと鳥肌が立ちますね。照明にて、ふたたび「神」光臨。

MC

 ここで初めてのMCである。10曲演奏するまで、山口一郎は一言もしゃべらなかったのだ。その明るい口調と「踊りましょう!」という呼びかけに、前半じっくり後半華やかというセットリストであったことを確認。
 なお、最後のスタッフロールによれば、前半が「深海、中層」で後半が「浅瀬」とのこと。

11.陽炎

 スナックのセットでカラオケのように歌い始めるという粋な演出。ミュージックビデオ風のくせに、ライブ的でもある。まさに、スタジオライブならではの自由自在な面白さ。
 このスナックにはサインが飾ってあって、橋本環奈と川谷絵音のものは確認できた。

12.モス

 こちらは小細工なしの完全なライブテイストの照明。叫んで踊れる環境で見た人はうらやましい展開ですね。僕は正座してました。

13.夜の踊り子

 いつもの二人の舞妓さんが登場。こういう展開になると「自分の好きな曲は演奏してくれるのか?」という不安が出てきますね。

14.アイデンティティ

 「アイデンティティ、みんな知ってるよね?」と始まったこの曲。ファンクラブに入ってるんだから、知らないはずがない。ただ、環境面で一緒に歌えない人がいるだけなのだ。僕の正座は続く。

15.多分、風

 このあたりも予想通り。残り時間とのにらみ合いが始まる。はたして、僕の好きな曲は演奏されるのか?

16.ルーキー

 と思ったらきましたよルーキー! 僕はこの展開に大興奮。
 実は前に書いた記事「今さらサカナクションにハマった理由」で、ついつい書きそびれたのですが、僕がファンになったきっかけは「ミュージック」と「ルーキー」なんですよ。
 あの単純な目のくらむようなパターンが繰り返されるのがいいです。個人的には間奏がすごく好き。
 で、この曲にはギターとベースによるダブル太鼓という見せ場があるのですが、上でスティックを鳴らすカンカンが僕の環境ではあまり聴き取れなかったんですよ。そうです、ルーキーの一番の太鼓のスティックを叩くカンカン。このオンラインライブ唯一の不満がそれでした。

17.ミュージック

 そして、メンバーがサングラスをつけ、例のDJスタイルになったとき、僕は完全勝利を確信しました。ルーキー→ミュージックという黄金メドレー。誰得か? 俺得だよ! 完全に俺のためのライブだよ!!
 前に「今さらサカナクションにハマった理由」で書いたように、僕がサカナクションのファンになったきっかけになった曲。たぶん、この展開で、僕は日本でもかなり上位に入るぐらい喜んでいたと自負している。

18.新宝島

 ああもうすぐ楽しいライブも終わるのかと感じさせる曲。チアガールの動きはよかったです。

MC

「ずっとライブできない状況だけど、オンラインライブも楽しいよね。そうだろ、モッチ?」という山口一郎の問いかけがとても充実していて、観ている僕らも満足だった。

19.忘れられないの

 そして、この曲である。振り付けは完全にミュージックビデオそのまま。いやー、音楽番組でもこの曲を演奏してもらいたいですよね。極上のポップです。

20.さよならはエモーション

 スタッフロールと一緒に演奏されたのは、まさかのこの曲。一番のレシートを捨てたという歌詞を聴くたびに、山口一郎が実際にコンビニでレシートを捨てると、店員が「やっぱり捨てるんですね」とつぶやいたというエピソードがちらついて離れない。

 ということで、終了1時間以内に書いた感想です。
 敬語があったりなかったりという、まさに書きなぐり文章です。
 ひとことでまとめると「面白かった」に尽きますね。

 「アルクアラウンド」や「セントレイ」が演奏されなかったことに不完全燃焼な人もいるかもしれませんが、ニワカの僕には満足できるセットリストでした。
 いやほんと、ルーキー→ミュージックはすばらしかったし、前半のワンダーランドとボイルは演出を含めてハイライトでしたし。

 8/16分を見るかどうかは、いったん寝て目覚めてから決めます。
 今日はこの興奮とともに眠ります。