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Voicy#44 子どもの運動発達とことばの発達はリンクしている

【身体にいいこと】は【言葉にもいいこと】

身体にいいこと、とは「身体をのびのびといっぱいに動かすこと」である。

赤ちゃんは周囲の刺激を受けながらその刺激に自ら働きかけることによってさまざまな機能を獲得していく。
=【発達する

■発達の特徴■
1 個体と環境との相互作用に支えられている

2 それぞれ最適時・臨界期がある

3 一定の順序性がある
   たとえば上から下、大から小

4 直線的ではない
    たとえば、ある時期全く変化が見られない、後退しているように見える→次の機能獲得のための準備段階

5 個人差が大きい

身体全体の運動発達は大から小へ。
大=粗大運動
小=微細運動
これらはことばと密接な関係がある。

生後5~6ヶ月頃から、手でものを掴んで確かめる。
たとえば、ガラガラを振る、手を上下に振るなど

お座りが安定してくると物で机を叩く、おもちゃを使って遊ぶ。

哺乳瓶を片手で持てるようになるなど、親指と人差し指で小さなものを挟んで持てるようになる。

1歳頃 両手に持ったものを打ち合わせる、容器にものを入れる。
たとえば、ポットン遊びも楽しめるようになる。

1歳台になり、ものを舐めるようになる。
=ものの形や大きさを確かめている。

手で掴んで確かめる動作もともに発達、口で確かめることが手で確かめることに徐々にすり変わっていく。
→ものとものの違いに気づく。
機能的に本来どのように使われるものなのかを観察しながら獲得していく。

機能的に操作できるというのは、ものの違い、音の違い、大きさの違い扱い方の違いなど、それまで見たり聞いたり触ったりした経験の蓄積によるもの。
ものの使い方が、頭の中でイメージとして作られている。

頭の中や心の中でイメージをつくることを【認知】という。

認知機能の発達に伴って、ものや音が表現する内容とその関係性に気がつく。

この、ものや音のことを【シンボル】と呼ぶ。

シンボルと意味がリンクすることが言葉の獲得には重要。
たとえば、手を広げる動作がシンボル、抱っこするという意味がついている。

指差しもシンボル、ものをとって欲しいという意味、指示表現となる。

一歳半検診の指差しも、シンボルと意味のリンクが発達として進んでいるか確認するために行う。

10~12ヶ月になると見立て遊び、ものを使って別のものを表現する遊びが始まる。
そのあと聞かれたものを指差して示すことができるようになる。
目の前にそのものが置かれていなくても頭の中にイメージが出来上がっている、ということを意味する。

こういった機能を【象徴機能】と呼ぶ。

ものに名前があるということに気づき、シンボルと意味の関係性に気づき、
記憶して自由に取り出すことができることでことばが発達していく。

よく言語聴覚士が手先の巧緻性を高めるようなパズルなど手先を使った遊びを取り入れるのは
手で掴んでものを確かめ、ものの違いに気がつくことを促し、認知の発達に寄与する、と考えるから。
→シンボルと意味のリンクが作られものに名前があるということに気がつく。

ただ遊んでいるように見えて、認知面の発達にアプローチし、ことばの発達を促している。

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