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毒親という言葉

毒親という言葉に拒否反応を示す人はたくさんいると思います。親は感謝するべき存在、親がいるから自分がいる、親を毒と呼ぶとは何事だと憤慨している人も多くいることでしょう。

この言葉に対するニュアンスの受け取り方は、育ってきた環境によって違ってくると思います。私自身はこの言葉に含まれている苦しみや憎しみ、怨念のようなものがわかる人間ではあります。

親を許せない人の気持ち、意思疎通が測れない家族と一緒に住まなければいけないことの苦しみ、自分が肯定されないことの辛さ、家庭が安らぐ場所でなかった人、家庭に居場所がなかった故の耐え難い寂しさ

愛情に恵まれた家庭で育った人には、こういう感情が世の中に存在することさえ理解し難いと思います。宇宙人と地球人ぐらいの認識の隔たりがあるでしょう。

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機能不全家族とは

昔は毒親という言葉はありませんでした。機能不全家族という枠のなかに存在する親という役割を果たせない人のような表現で直接的ではなかったと思います。

私が育った機能不全家族の特徴は以下のような感じです。

・母親が統合失調症という精神的疾患を抱えており、子供の頃から親の役割求められていた

・依存的な傾向がある。趣味に没頭する、子育てから目を背ける行動を取ります。

・基本的に子供の話を聞いてくれない、聞こうとしない、聞く必要がないと思っている

・躾という名目で折檻や身体的な傷を負わせる

・親は偉いと思っている。親が中心に回っているので、子供の進路が犠牲になることがあっても何とも思わない

・見返りを求めてくる

・近所付き合いがないので、外側から家族関係が見えづらい

毒親が目覚めることはない

親自身が精神的に未熟であり、今でいう発達障害の可能性が高いです。自分が病気である、何か精神的な疾患を抱えていると自覚があれば、大人同士の意思疎通ができる可能性はあります。

が、無自覚の場合は絶望的です。病人を助けたくても本人が病気ではないと言い張って話を聞かなかったら、それは医者でも治すことはできません。残念ながら無自覚なケースもたくさんあります。

ヒマワリ2

子供は天使でもないし、聖人でもない

実際問題、毒親に対しては何もできないというのが現状だと思います。話をきいてあげることもできないし、一緒に住むこともできません。身も蓋もない話に聞こえるしかないかもしれませんが、毒親は自身の問題として当事者意識をもって解決してもらうしか術はありません。






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