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女性も行きやすいスナック

昨晩、ツイッターのスペースで友人のスナックママ・坂根千里さんとお話しした。

坂根さんは26歳。2年前に一橋大学を卒業し、新卒でスナックを事業継承した。国立にある「スナック水中」というお店である。

過去には田原カフェにもゲストとして出てもらったこともある。

学生時代に国立の老舗スナック「せつこ」に通うようになる、そのままアルバイトをするようになった。ママが高齢で店を畳もうとしていた折に、坂根さんが後継者として指名された。

坂根さんは先代のママから店を引き継ぎ、店名を「水中」と改め、内装もリニューアルをして生まれ変わらせた。

その特徴が「女性も行きやすいスナック」であり、それまでの男性の憩いの場であったスナックの客層を広げようと、挑戦している。

具体的には、店の入り口をガラス張りにして、中が見えやすいようにした。内装もバーのような店構えである。

「隣の人と会話が生まれる」「初めての人でも会話に入りやすい」ように、どのお客さんをどこに座ってもらうかも気にかけているそうだ。

そうした心配りが積み重なって、先代のママの時代よりも売り上げが1.6倍も増えた。客層も当初は男性が多かったが、徐々に女性のお客さんが増えてきたらしい。

坂根さんは先代のママの時代から、友人知人にたくさん店に来てもらえるように声掛けをしたり、ちょっとした気遣いや改善点をママに提案したりと、主体的に店に関わっていた。

「私より人気のアルバイトの子もいたけど(後継者として)私が指名された」と語っていたが、先代のママは坂根さんの細やかさとガッツを見抜いていたのだと思う。

ここしばらく店に行けていなかったのだが、その間に男の子を出産され一児のママにもなった。今は子育てに店の仕事に大忙しだそうだ。

それでも「自分で選んだ道だから楽しい」と語っていた。店で破水し、産後も3週間で店に復帰したらしい。

今月は2周年ということで、新たな一年が始まったばかりだそうである。

将来的には坂根さんが手がけるスナックを100店舗にまで拡大したい、という大きなビジョンも描いている。

年々減少している夜の社交場・スナックの社会的な存在意義を、人と人とがつながる場がある大切さを、世の中に問うてほしいなと思う。



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