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雑記(ガンダムGレコ メモ②+総評)

(画像はお借りしたもので、チュチュミィではありません)

Gレコ、観終わりました。

一言で言うと、難しい。
本当に、難しい。

以前も記事に書きましたが、本当に「海外で朝に食うジェラート」みたいな作品でした。

映像はきれい、世界観も鮮やか、戦闘も激しい。
が、登場人物が何を言っているのか、これが全く分からない。

キャラクター間の会話も独特で、「え、これ、会話になってる?」みたいな場面がちらほらどころではない!
まぁ、これが富野節だよと言われてしまえば、それまでなのですが。
ただ、観続けると慣れてくる。なんか不思議な感じ。

で、超簡単に、めっちゃざっくり、あらすじを説明すると……。

①主人公ベルリ+αはメガファウナという海賊艦に(流れで)参加
②実はメガファウナはアメリア軍の戦艦で、偽装のために宇宙海賊を名乗っている
③同じくアメリア軍所属のクリム(ジャベリンの人)たちと、行動を共にしたり、しなかったりする
④その中で、マスク大尉が所属するキャピタル・アーミィや、月のコロニー群に住むトワサンガ人、金星宙域のビーナス・グロゥブ人と戦うことに
⑤主人公・ベルリとヒロイン・アイーダは、実は姉弟
⑥何やかんやあって、ベルリは日本の山に登って終わり(?)

……って感じです。分かってくださいお願いします。

この作品の一番の問題点は、何やってんのかよく分からないってことです。

とにかく、作中用語が多すぎる!
しかもバンバン出てくるくせに、説明が不親切!

手始めに、メガファウナ、キャピタル・タワー、スコード教。

お次に、トワサンガ(月の裏側にあるスペースコロニー群)の人たち。
単語自体は何話も前から出てくるのに、実際にトワサンガの人たちが登場するのはかなり後なんですよね。
一応、1話から登場するラライヤはトワサンガ人なのですが、判明するタイミングがほぼ同時なのでノーカウントで。

更にはビーナス・グロゥブ(金星宙域のフォトン・バッテリー(ざっくり言うとエネルギー源)の集合体と、それに付随するコロニー群)が何だかんだと言い始め、そこで暮らす人たちが「ジット団」を名乗って武力介入し始めて……。

終始こんな調子なので、頭に「?」が浮かぶのは当たり前、むしろそれすらを凌駕したよく分からない状態に陥ることができます。

……でも何故か、イライラしたり、不快になったり、そういう感情は湧かなかったんですよね。
むしろ、「こういう作品なのか」と、素直に受け入れられました。
なんか、ガンダムって大手だし、こういうのが1つぐらいあってもいいよねって感じで。
あくまで個人の感想ですので、悪しからず(「何じゃとて!?」)。

それに、良かった点もありました。
個人的には、クルーたちの「日常」の部分が、特に印象に残っています。
例えば、MS内でトイレをしたり、着替えをしたり。
艦の中での食事やシャワー、歯磨きのシーン。
お気に入りは、第19話のランニングです。

生活から戦闘までの「グラデーション」ともいえる部分が、丁寧に描かれている。
Gレコは賛否両論、むしろ「否」の方が多いような気もしますが……。
つい最近、劇場版も公開されましたので、気になった方はぜひ観てみてください。


以下、その他諸々。

まずは、前回に触れなかったキャラの話でも。

主要キャラのアイーダ・スルガン
彼女は美人なお姉さん枠ですが、序盤は独断行動のオンパレード。
まぁ、命令無視&自分勝手な行動はガンダム界の風物詩ですが……。

【例】
・ジオンのジーンとかいうやつ
・自分の判断だけで勝手に動き回った結果、主人公ウッソの母親を人質にさせてしまうシャクティちゃん(その後母親は首ちょんぱ)
・命令通り艦に帰ったと見せかけて戦場に逆戻りした挙句、敵にガンダムごと鹵獲されてしまうキオくん(でも実は、父親のアセムの方が命令違反常習者だったりする)
・その他色々

アイーダ姫も例に漏れず、自分で勝手に判断して、MSで出動したがる。
これで強ければ良いのですが、彼女は別に強くない。何なら弱い。
だから何の役にも立たなくて、自分の弱さを悔やんだり、時には涙を流したり。
まぁ彼女に関しては、∀のソシエのような「じゃじゃ馬娘」って感じですが。
ただ、作品を通して精神的に成長していく姿が描かれており、その点には好感が持てました。

次!
バララ・ぺオール

声が可愛い。すごくうさ耳。
マスク大尉の戦力的パートナーといったところ。
ただ、「バララ」という固有名詞が、説明なしにいきなり出てくる。
彼女の紹介の前に、マスク大尉が「バララ!」と呼ぶシーンで。
その結果、脳内で勝手に「バナナ」に変換されてしまったのは、おそらく私だけではないはず……。
しかも、大尉が「バララ! バララ!」と何回も叫ぶもんだから、教官の「チェスト!」とか、ベルリの「スコード!」みたいな、一種の掛け声かと思いましたよ……。

あとは、マスク大尉と恋仲のマニィ・アンバサダとか。
本当に、マスクとマニィの2人が死ななくて良かった。
マニィなんか、ロクに戦闘経験もないクセにMAを乗り回して、おまけにバララとの精神キャットファイトに興じていたし……。

余談ですが、ガンダム界の有名キャットファイトって何ですかね?
個人的に、口喧嘩をしているイメージが強いのは、ZZのルー・ルカとエル・ビアンノ(+水を被る役 エルピー・プル)かな……。

他にはちらっと出てきたラ・グー(ビーナス・グロゥブの偉い人)とか。
別名 ラ・グー子安(まだ200歳ではない)です。
ガンダムって、本当に子安さんキャラ多いですよね。
Wのゼクス子安とか、SEEDのムウ子安とか。
AGEのアルグレアスなんか、最初名前を全然覚えられなくて、勝手に「コーヒー子安」って呼んでました(「司令、コーヒーをお持ちしました」)。

この作品、キャラクターは濃かったし、そういう意味では面白かったです。

あとは、この作品の主軸でもある、「タブー破り」の概念。
宇宙世紀の頃は、「南極条約に違反する!」とか言われていましたが(そして、それを破るやつもいましたが)、Gレコでは「タブー」という言葉が使われています。つまり「条約」じゃないんですね。

上の方でちらっと触れましたが、Gレコの世界ではスコード教という宗教が力を持っています。
このような宗教的なバックボーンと、それに付随するタブーという概念が、これまでの宇宙世紀と違う点なんですよね。
このような文化面を描くことも、Gレコの「グラデーション」の一部だったのかもしれません。

何だか取り留めもなくなってしまいましたが、今回はこの辺で。


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