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俺はよくドライブに行く程度にはグンマを知っている!!【映画『おまグン』感想】

こんばんは!! 田中です!!
今回は!! 全くもって暇ではなかったが!!
こんなものを観てみたぞ!!

劇場版『お前はまだグンマを知らない』!!

さっそく感想、いくぜいくぜいくぜぇ!!


【おまぐん(えーが)のしゅよーきゃらくたー】

神月 紀かみつき のり(しゅじんこー)
原作共通の主人公。チバからの転校生で、スパイだの何だの言われまくる。
映画では「むっつりどスケベ変態野郎」に昇格し、俳優さんの情けない演技と度重なる変顔がキラリと光った(お疲れ様です……)。

轟 一矢とどろき かずや(「”グンマ人”ではなく”グンマー”だ」)
どことなくグンマに馴染めていないクラスメイト。
小学生の頃はチバに住んでおり、神月とも面識がある。
俳優さんの気だるげな演技が、いかにもな高校生感を醸し出している。

篠岡 京しのおか きょう(ひろいーん)
かるた部所属の美少女枠。ちなみに、原作のJKJは存在しない。
(※念には念を押して注を付けるが、群馬のかるたは「上毛かるた」のことだからな!! 決して「百人一首」ではないぞ!!)
グンマに誇りを持つグンマ―(『おまグン』では、グンマ人は誇りをもって自分たちのことをグンマ―と呼んでいるわけで、決して私が群馬のことをおちょくっているわけではないのでご了承を)。
神月はグンマーじゃないから嫌い! 轟もネイティブグンマーじゃないし!
……正直に言うと、映画全体を包み込むお下品なエロネタに付き合わされているのが可哀想な気がしなくもない。

木村 仁建きむら にたつ(がっきゅーいいんちょー)
神月のクラスの学級委員長。俗に言う「委員長キャラ」を想像すれば、それがまんま木村になるはず。
神月をイバラキのスパイだと疑ったり、神月と一緒にイバラキのヤンキーにボコられたりする。

野汁先輩
ネットミームが生み出した、悲しみの産物……。
……ではなくて、主人公のクラスメイト。20歳。
こういうネタが嫌いな人は、『おまグン』映画じゃなくて原作を恨め!
ある意味原作に忠実で、ネギトロ食ったり留年したりしてるのだが、ねちょねちょ感が消えて随分と爽やかになった。

きつね
きつね。


【すとーりー】

チバからの転校生・神月紀!!
早々にグンマのローカルネタやら濃すぎるクラスメイトやらにけちょんけちょんにされて、クラス内で浮きまくる羽目に!!
「かぁわぁいぃいぃ!!」と思った篠岡からは、「私のパンツが見えそうになったら目を閉じろ!!」とか言われる!!
そして襲い来るきつねと、イバラキとトチギのヤンキー!!
果たして神月は、(からっ風が)過酷なグンマで生き残れるのか!?


【かんそー】

上記の通り、おバカなギャグ映画です。
下品なネタが多いので、耐性のない人にはキツいです。
私も事前に覚悟を決めて視聴しましたが、それでもエッチなネタには引きました……。
まぁ、そういう趣旨の映画だから。仕方ないね。

あと、全く原作に忠実ではないです。
『おまグン』全巻持っている私が言うので、信じてください。
実質90%ぐらいは、映画内のオリジナルテイストです。

強いて言うなら、轟(一矢の方)野汁先輩の2人は、原作の面影がそこはかとなく残っていた……、気がする……。
まぁ、一矢は群馬に来ても引きこもってないし、パイセンも原作のぬめっとした雰囲気が消えていたしで、別人と言ってしまえばそれまでなのですが。

と言うか、轟の二矢おとやの方はどうしたんだよ!!
尺の都合かは知らないが、木村の代わりに二矢を出すべきだっただろ!!
キャラ変させるぐらいなら!!
木村をキャラ変させるぐらいならよぉ!!
(※初見さんのために説明しますと、轟は一矢と二矢の一卵性双生児なんです。で、原作では、群馬に溶け込みまくってるが二矢、群馬を毛嫌いしている引きこもりが一矢なんです)

――とまぁ、こんな調子ですので、ぶっちゃけ原作を1mmも知らなくても大丈夫です。むしろ知らない方が、純粋な気持ちで楽しめるかも。
やったね! ミリしら大歓迎!

で、肝心の「面白さ」ですが……。
個人的には、(下ネタ以外は)悪くなかったです。
原作とは違った『おまグン』だが、ちゃんとしっかり『おまグン』だった。
ローカルネタが好きな人、暇を持て余している群馬県民、その他諸々にオススメな作品です。


【こじんてきなりょう(?)しーん】

1.  タテバヤシの順位はぁ……!? 10位でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇす!!
「館林は一番暑い街ではありませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
――ってことを言いたいだけのシーンが、田中のツボに入ってしまった。
ちなみに、映画制作時は四万十市が1位だったようだが、現在では埼玉県の熊谷が一番暑い。……浜松とタイで(!?)。

2.「上毛かるたの全国大会ってさぁ、なんか矛盾してない?」
しかも、開催地は東京・板橋(何でだよ!!)。
『おまグン』にて、擦られに擦られまくった上毛かるたなのでした……。

3. 「きつねの正体って、お前なんだろ?」
ここが一番、印象に残ったかも。

轟「力あわせる200万」!? 嘘だろ197万だろ!! 他の3万人はどこに行ったんだよ!!」
 「転校してすぐの頃、『道に迷ったら山を見ろ』と教わった。……何時代だよ!? 江戸かよ!!」

――正直、笑っちまったぜ!
(※映画の時点では群馬の人口は197万らしいのですが、おそらく現在は191万ほどです。そろそろ「力あわせる190万」になっちまうかも……)


【おまけ】

映画『おまグン』の舞台となった高校は、群馬県……ではなく、実は埼玉県の廃校らしいです(原作8巻のあとがきにて、原作者本人が撮影場所に行った際の想いでが書かれています)。

思えば、『翔んで埼玉』のロケ地も群馬が多かったし(あんなにdisってたのに!)、何だかんだ言ってご当地モノは矛盾しがち……。




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