そこら辺の大学生が『エクスカリバー(1981)』をレンタルした【感想】
※この記事には、『エクスカリバー(1981)』のネタバレが多分に含まれています。閲覧の際にはご注意を!
こんにちは、田中なもです。
今回は、ネットでよくおすすめ(独断と偏見)されている、『エクスカリバー(1981)』を視聴しました。
記憶が新しい内に、簡単な感想を書いてみます。
【ここがおすすめ!】
*ちょっと不思議で伝説的な、古風な世界観を体感できる!
まずは、世界観。非常に良かったです。
一騎討ちとか馬上槍試合とか、物語としての再現度がかなり高い。
どれほど時代考証がなされているのかは不明ですが、私が視聴した感じでは、非常にそれっぽかったです(多分、こういうのが大事)。
例を挙げるとするならば、中世に描かれたアーサー王伝説の絵画のような、そんな雰囲気でした。
*話の一貫性、回収の仕方◎
エクスカリバーの受け継がれ方、ランスロットとグィネヴィアの離別、モードレッドの復讐etc……。
こういう一つひとつの物語が、しっかりと回収されていて、おまけに筋が通っている。
色んな話が展開されるけど、最後にはきちんとオチがつく。
なので、観ていて非常に楽しかったし、アーサー王伝説に興味がある人にも、ぜひとも観ていただきたいです!
*マーリンの言葉が深い!
これは、「個人的に」なのですが……。
マーリンがストーリーにがっつりと絡んでくるのが良かったです!
特に、彼の言葉は深い。さらっと重要なことを口にする。
(まぁ、彼は全部、知っているからね……)
この映画の魅力は、マーリンの力がかなり大きいと思いました!
【ここが微妙かも?】
*尺が足りない
確かに、アーサー王伝説を一通り観れるという点では、非常におすすめなのですが……。
尺が足りない!! そりゃもう、圧倒的に!!
パーシヴァルが合流する辺りまでは良いのですが、その後の聖杯を探す下りから、途端に展開がスピーディーに。
そもそも、アーサー王伝説の映画って、「聖杯探索」で1本、「最後の戦い」で1本、作れてしまうレベルなんです(それぐらい長い)。
それを一遍にやろうとしたら、そりゃあどこをどうしたって、駆け足にせざるを得ないわけで……。
個人的には、もっとじっくり観たかった!
まぁでも、上映時間も2時間半近くあったし、しょうがないっちゃあ、しょうがないのかも?
*良くも悪くも、超王道
この映画は、ずばり・王道。
基本的に、受け手の期待通りに、ことが進む。
だから、展開が非常に分かりやすくて、どうしてもオチが読めてしまう。
そういう意味では、オリジナリティは特にありませんでした。
細かい所では、色々あるのですが...…(気になった人は、映画をCHECK!)。
*ところどころ、ちゃちい感じが……
上手く言葉に出来ないのですが……。
例えば、序盤のウーサー王の戦いのシーン。
正直、もっとエキストラがいたらなぁ……、と思ってしまう(人さえいれば、もっと迫力が出そう)。
あとは、湖の乙女の水面に貼り付いた感じとか、マーリンがぶつ切りのように消える感じとか……(つ、伝わりますかね?)。
やはり、CGは偉大なのかもしれない。
ただ、1980年代の映画なので、多少はね……?
【総評】
「アーサー王伝説」初心者におすすめ! 王道な世界観を楽しめる!
ネットでおすすめされている理由が、よく分かりました。
この映画、伝説群の入口としては、非常に良いです。
ただし、玄人向けではないかも?
そんな作品でした。
【おまけ*パーシヴァルお疲れ様会*その他諸々】
パーシヴァル、おまえ……!
お疲れ様!!!!!!!!! ゆっくり休めよ!!!!!!!!!
まさか、ガレス役も、ガラハッド役も、ベディヴィア役もやるなんて……。
私たち、もうパーシヴァルに足を向けて寝られないよ……(どういう状況?)。
あと、ケイが最後の最後まで出てくること、ランスロットが「最後の戦い」に間に合っていることが、とってもひじょーに胸アツ!
音楽も良かった。レンタル期限がギリギリで、じっくり観られなかったけど。
他の人の感想をチェックしたところ、どうやらワーグナーの曲が多いらしい?
そういうところも、アーサー王伝説だなぁ。
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