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芸能人ロスについて。


正直にお話しすると、
今まで私は馬鹿にしてました。

人気芸能人が結婚するたびに巻き起こる、
○○ロス現象を。

くだらない。
よっぽど自分達の生活に楽しみが無いんだな。と

だがしかし、
頭ごなしに否定するのは己の中の流儀に反する。

ならば、ロス側の気持ちになってみよう。
ロスの立場に少しでも近づこう。
ロスの声にもっと耳を傾けよう。

では、参ります。



代表的なロス現象


まずは何事も歴史背景を知るべき。

歴史を紐解けば、理解度マシマシ。

ここでは日本で起こった代表的なロス現象をご紹介していこうと思います。


先ずは人類が初遭遇したロスから。


人類を初めてロスのドン底に叩き落した出来事、
それは、、

大鶴義丹氏が結婚した時に起こった、義丹ロス。

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『ドラマあるとこ、義丹あり』
『日本ドラマの歴史は、義丹の歴史である』

銀幕スター全員を引退に追い込んだ日本の宝、
義丹氏の電撃結婚。

結婚発表した当日。
義丹氏のファンが集結し自然発生的に出来上がった義丹連合軍は、【マーちゃんを許さない!】と書かれたのぼりを引っさげ、三日三晩国会議事堂前を取り囲みました。
この騒動は後に【義丹騒動】としてロス史に名を残す事になります。

自衛隊が出動するほどの騒ぎに発展しながらも、義丹氏の決死のスピーチにより事態は収束。
そして奇跡的にも負傷者0人。
この騒動は全国民の記憶に今なお深く焼き付けられている。

ちなみに18年連続流行語大賞を獲得した義丹氏の名台詞『マーちゃん、ごめんねぇ』は、
この時のスピーチで発せられた事は周知である。


続いての代表的なロス現象は、
中山秀征氏の、チャンロス。

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トップアイドルとして日本中を席巻していた秀征氏の突然の結婚に当時のファンは混乱。

その後、ファンによる【後追い結婚】が多発した事は世界中のアイドル界では語り草です。

後追い結婚を重く受け止めた当時の日本政府は、急遽【結婚防止法令】を立案、即時施行した。

この一連の騒動は、
『ヒデチャン・マリッジド事件』として世界中でトップニュースとして取り上げられ、
『日本にはヒデユキというとんでもない奴いる』
と世界が秀征氏を認知するきっかけとなった。

その経緯から、
『ヒッパレ』『マンボウ』『ナベプロ』と数々の愛称で親しまれ、世界中の人々から今も愛され続けている。


最後にご紹介するロス現象は、
去年の芸能ニュースを一年間独占し続けるほどの離婚劇を演じた、片岡鶴太郎氏の片ロース。

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結婚を発表した翌日、日本の9割以上の女性が
会社を無断欠勤した事で株価が歴史的大暴落。

日本を壊滅させるのは核や震災ではなく、
鶴太郎氏である事を日本中が再認識した瞬間でもありました。

後にこの現象を映像化した映画【ヨガ沈没】は、
国内外問わず数々の映画祭で賞を総なめ。
この映画を見たマハトマ・ガンジーは、
『ツルがあの時いれば、インドの独立はもっと容易だったであろう』という言葉を残している。

また08年に起こったリーマンショックに対し、
当時の財務大臣 中川昭一氏が発言した
『片ロース時に比べたら、屁』という言葉に、
全国民が首を縦に振った事も記憶に新しい。


いざ調べてみると、ロスにはとんでもない力を秘めている事が分かりました。

歴史が分かった所で、続いては、、

ロスを想像する


ひとまず想像してみる事にしました。

私の一番好きな芸能人が突然結婚したとする。

ふむふむ、うんうん、、はいはいはい、、、



死ぬね。

容易に死にますわ。
呆気もなく死にますわ。

実際にとか、心がとかじゃなくて。
私の中の大事な大事な何かが死にましたね。

一瞬で世界がモノクロになりました。

ロスの皆様、本当にごめんなさい。
くだらないとか、生活に楽しみがないとか、
適当なこと言って本当にごめんなさい。

今なら分かる。

ロスにより嘆いていた人々の気持ちが。

こんなに辛かったんですね。ロス。

ロスに対する答え


ロスが起こるのは何も人に対してだけでは無い。

物でも場所でも事でも、
人は容易にロスを巻き起こす。

人生とはロスの連続である。

短時間の思案だったが、十分なほど理解出来た。

我々人類はロスを恐れるのではなく、

ロスを受け入れ、その先に何をするのか。

これが何より大事なんじゃないかと思います。

それでは皆様、よい一日を。

さよなら〜