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サイバーパンク2077への初期衝動をウィッチャー3と比較しながら書き散らす。


まず初めに根底を覆す

過去に作った物と新しく作った物を比較することほど無意味な事はないと思います。

商業的な成果や評価は数字で出るでしょうけど。
スラムダンクとバガボンドどっちが面白いとか、レッチリは初期が最高で00年以降はクソとか、
そんなの不毛で低俗な議論だと思いませんか。

しかもCyberpunk2077はまだ全然完結してません。アップグレードやDLC、PS5版、マルチプレイもリリース予定で、語るには超時期尚早です。



それを踏まえつつ、
発売から一か月を経て、
一旦ある程度遊び尽くした現時点で、
自分の備忘録的な、
Cyberpunk2077へ率直に何をどう感じたのか、
そんな初期衝動を書き散らしたかった記事です。

なのでこの記事ではCyberpunk2077とウィッチャー3を便宜上で比較しつつ、Cyberpunk2077とウィッチャー3がどういうゲームかを主観な主張でCD project redに対する大胆かつ圧倒的な判官贔屓による個人の解釈で紹介したいと思います。


一般的に言われる神ゲーの定義は私にはわかりませんが、
その作品が生まれた時代に自分も生まれ育った奇跡に感謝し、
その作品を作った会社が存在する現実を喜び、
その作品を健康にプレイ出来る幸福を嚙みしめ、
それら全てを神へ感謝したくなるほど最高な作品を神ゲーというならば、Cyberpunk2077は神ゲーといって差し支えないと思います。

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そして始める前にもうちょい物申したい。

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バグ多すぎてクソ!や、
エラー落ち早くどうにかしろよ!みたいな、
現環境で起こってるマイナス面には触れません。触れるけど。

考えてみてください。
大好きな彼女や奥様が、
仕事で忙しいのに一生懸命、
自分の帰宅時間に合わせて急いで作ってくれた夕飯に対して、『こんなん食えたもんじゃねーや』
『まだご飯炊けてねえーのかよ』みたいな、
そんな心無い言葉をあなた彼女や奥様に吐けますか?吐けるのなら残念ながらあなたは人ではありません。残念でした。

急いでたんだから味付けも間違えるでしょ。
疲れてんだから火加減も間違えるでしょ。
それを今、一生懸命直してるでしょ。
待ってやろうよ。
俺ら料理出来ないじゃん。
出された物を美味しく食べることしか出来ないじゃん。

それに例え、世界中の人からお前の彼女はメンヘラだと言われたとしても、
惚れた女を守るのが男の務め。
度量。気概。愛情だろーが馬鹿タレ。

CD project redが現時点で粉骨砕身に改善してるであろうに、甘やかされて思いやりも想像力も思慮深さも欠如した鼻糞ユーザーが。
でもまあPS4版の人には同情しますよ。
しますがね。
ふースッキリ。


ちなみにストーリーのネタバレはありませんが、
シナリオ構成のネタバレはあります。

ジャンプの表紙ですら自分が買うまで見たくないネタバレ嫌いな私みたいな人はお気を付けを。

でもそこ以外はCyberpunk2077とウィッチャー3がどういうゲームかも多少知れるので、少しでも興味を唆れたら幸いです。

では参ります。


①世界観の違い

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ウィッチャーは中世ヨーロッパが舞台のダークファンタジーです。
想像している69倍ダークです。
胸糞な差別と貧困と策略謀略が蔓延し、恐ろしい怪物までも外に蔓延りながらも、本当に恐ろしいのは人間です。的な世界です。


対してCyberpunk2077は、
読んで字の如く、
時は2077年のサイバーパンク物です。
腹痛とはお腹が痛い事です並みの字の如くです。

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舞台は架空の巨大都市 ナイトシティ。
企業が国よりも力を持ち、貧富の差は青天井、買い物に行くにも拳銃が必要な治安、日々塗り替わるギャング勢力、、的な世界です。

要は、お寿司と青空どっち好き?みたいな話。
要は、意味のない比較。
要は、この記事自体そんな内容。
比較する意味は本当にない。


②メインクエストの違い

シナリオ構成のネタバレあります。
内容については触れてません。

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ウィッチャーも2077も選択と行動によるマルチエンディングになっています。

ウィッチャーのメインクエストはとにかく長いです。メインクエストと本筋に関わるサイドクエストだけをプレイしても50~70時間は掛かると思います。

長い上に広大のMAPをあっちに行ってこっちに行ってを繰り返すので、メインクエストをクリアせずに終えてしまう人が続出するくらいボリューミーです。

更にエンディング分岐条件もちょいと複雑です。
序盤の選択が終盤にまで関わってくる展開も。
結構気を付けないと取り返しがつきません。

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でも言い変えると、
長いメインクエストをやっていく内にいつの間にかキャラと世界に果てしなく没入し、細かい分岐は自分だけの物語と強く感じさせてくれ、
エンディングを迎える頃には取り返しがつかないほどウィッチャー世界が愛おしくなります。


一方2077のメインクエストは、
かなりあっさりのボリュームです。
下手したらメインだけなら20時間で終わるんじゃないかと思います。
また後述しますが、2077のMAPはウィッチャーより数段移動が楽なのでそこも早めに終わる要因だと思います。

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そしてエンディングの分岐条件もウィッチャーよりシンプルです。
というより選択と行動による影響をほぼ受けません。終盤のあるクエストでエンディングは分岐出来ますし、エンディング後はそのクエスト前になります。

それを知った時、かなりショックを受けました。
道中めちゃくちゃ(特にジョニーに)気遣って媚びへつらって愛想よく振舞いながら進めたのに。。と

しかし2体目のキャラをプレイし始めてわかったことがあります。
それはスタートに選ぶ3つのライフパスであるノーマッド(田舎者)、ストリート(地元民)、コーポ(セレブ)でそれぞれで3通りのストーリー展開があるからメインは短めで分岐条件も緩いのかなと。男女の違いも入れれば6通りですから。

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物語は同じところに収束するものの、そこに至るまでの心情や意図するものがライフスタイルによって、はたまたプレイヤーの受け取り方次第で、全く異なる印象と作りになっているんだなと。

大袈裟に言えば、
1本のゲームで3本分のゲームが楽しめるっつーことです。

ウィッチャー3のストーリーを一言で表すなら、
様々な運命が交錯するゲラルト最後の冒険です。
言ってしまえばそれはどんな分岐になろうとゲラルトの冒険の域から出ることはありません。

しかし2077は、ナイトシティで巻き起こる事件と住まう人々に1人の男(女)がどんどん巻き込まれていく話です。
主人公のVは伝説のウィッチャーでもなければ、
伝説のロッカーボーイでもありません。
普通の人です。
つまりプレイヤー自身でのナイトシティの生活、冒険というのを強く意識して欲しかったから、色々な立場になってナイトシティを楽しんで欲しかったからこそ、こういう仕上がりなのかなと。

この考えに行き着いた時、何故2077がメイン短めで分岐の条件を緩くしたのかがスーッと納得が出来た気がしました。


③サイドクエストの違い


ウィッチャーはサイドクエストも超濃厚です。
完全に手心無し。希望無し。ご都合無し。
絶望マシマシ。

また名物クエストも数多くあります。
実働数分なのに名前を覚えてしまうぐらい強烈なモブキャラがいたり、メタ要素を含ませるユーモアクエストがあったりします。

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またモンハンワールドコラボとの際に派遣されたモンスター“レーシェン”も確かサイドクエストでしか会えなかったはず。

レースやグウェント、素手喧嘩大会、宝探しと多種多様。
それほどサイドクエストに力を入れてるゲームなのでサイドの消化にも相当な時間を溶かされます。


一方2077のサイドクエストは、
基本的にフィクサー(お仕事仲介業者)からの電話を取り、現場に急行です。
また詳細はメールで確認なので、現代が抱えるコミュニケーション問題が問題になってない、やっぱ近未来だなぁ~と思わせる淡白さです。
報酬も振込みですから。

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愉快なクエストや小ネタもウィッチャー同様あるにはありますが、個人的に現段階では少しパンチが弱い気がします。
でもゲームの辞め時が付きやすいんである意味助かります。

DLC等でもっと色々なパターンが増えたら嬉しいなぁ〜と大いに期待してます。


④マップの違い

ウィッチャーはとにかく広大で5つの地域のMAPがあります。

しかも移動手段は基本的にローチ(馬)一択。
ファストトラベルの標識もめっちゃ便利とは言えない間隔です。

試しにメインMAPの端から端まで行くのにどのくらいの時間が掛かるのかローチで駆け抜けてみました。

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道中怪物にリンチされたり、久々の操作でローチを燃やしてしまったりと多少タイムロスがありましたが結果は、

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約10分でした。
改めて広いと感じました。
あまり意味は無い計測ですがね。


一方2077は、現時点では1つのMAPだけですが横の広がりも縦にも複雑な構造のMAPです。

しかし昼と夜で変わる街の顔や、一変する郊外の景色により飽きが全然来ません。
更に移動手段のバイクや車が数十種と豊富なので、移動が楽しいとすら言えるゲームです。

しかもその数十種あるバイクと車全部がそれぞれアクセルやブレーキ音を一個一個収録してるんですよ。純粋な狂気ですよ、これ。

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ついでにナイトシティも端から端まで移動してみました。意味無いのに。

使用したのは私の愛機 アーチ ナザレです。

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途中ダンプに轢かれたり、カーブを曲がりきれず壁に激突しながらも結果は、

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約6分でした。

意外と掛かりましたが、体感3分です。
移動が楽しいってゲームとして最強です。
ファストトラベルなんていらねーです。
あとやっぱレディオが最高。


⑤アクション(戦闘)の違い


ウィッチャー3のアクションはよく言われていますが、地味です。
剣でちくちく、魔法をボッッ、ちくちく、爆弾ボボン、ちくちく、霊薬ぐびぐび、ちくちく、ちくちく、、文字で表すとこんな感じです。

決してディスでありませんが、
こんな感じなんです。

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一方2077のアクションは派手かつ多彩です。
肉弾、白兵、銃撃、遠隔、ステルスと選り取り見取り。武器の数もパークの種類も豊富すぎるほど豊富です。

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優柔不断な自分はレベル20になってもパークポイントを一切振れませんでした。
最終的にはサイエンステクニカル(知力技術ビルド)にし、戦術は他力本願陰険センズリプレイ。

・他力本願センズリプレイの流れ
①サイバーサイコシスで仲間割れさせる
②人が集まったら自爆させる
③毒付きテック武器で壁抜きショット
④10秒ボーっとする
⑤全員毒で死亡
⑥アイテム回収
以上です。

こんな感じでプレイヤーの好みがモロに反映される戦闘になります。最高です。
色々試したくなるので、そういう意味でも周回前提の作りです。


⑥BGMの違い

そんなもんあって当然なので、
気になった事を一つ。

PONPON SHITが中毒性抜群って話題になってますが、そこに少し引っ掛かりました。

2077年に流行ってるっていう設定の音楽が現代人にウケていいのか?ということ。
全く理解できない音楽の方が近未来ぽくないか?
ということ。

でもまあ10年周期でブームは繰り返す理論を用いれば、PONPON SHITの中毒性も納得です。
オッケーオッケー解決。


以上です。


結論

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ウィッチャー3にあった灰汁の強さ(クエストの長さ、移動の不便さ、アクション性や操作性、分岐条件等)を上手くマイルドにしつつアップグレードしたのがCyberpunk2077。

そんな気がしました。
まあその灰汁がウィッチャー3の良さにも繋がってますが。

そしてこの記事を書いてて
改めて思った事があります。
それは、、

Cyberpunk2077を面白かったと感じた人は、
是非ともウィッチャー3もプレイしてもらいたいなーー!!!
ということです。

当たり前に行き着きました。
ドラえもんが好きなら、
パーマンも読んでごらんっていう話です。

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世界観もシナリオもゲームとして完全に別物なのは百も承知ながら、
当然近い空気を感じるんです。
ウィッチャーシリーズで表現出来なかった欲望が爆発しているな、と。
でもやっぱ根っこはCD project redだな、と。

だから、「なんか2077好きだなぁ~」と肌で感じた人は是非ともウィッチャー3もプレイしてみてください。絶対好きになると思います。

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色々な要因で叩かれがちなCyberpunk2077ですが、私自身は最高に楽しめました。
しかも更にここから大化けする可能性がめちゃくちゃ高いですから。
というかその気しかしないです。


これにて私の初期衝動、消化完了です。
そして本音は吐き出す場所が無かったスクショ達を披露したかっただけでした。

ではまたナイトシティで。
ありがとうございました。


さよなら~

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