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プロジェクター天吊り① 天吊りの方法を比較検討

床置きだと、いろいろと欠点が気になってしまい。
プロジェクターを天吊りすることを検討しました。

床置きプロジェクターの欠点

社会的情勢の関係で、あまり外出ができない期間に、
マンションの4畳半和室をジム&ホームシアター仕様に仕上げました。

ジム&ホームシアター仕様にした4畳半和室

長続きするかどうかもわからなかったので(w
とりあえず手軽なチョイスとして、
プロジェクターは床置きのポータブルタイプwithミニ三脚。

BenQ GV1 + manfrotto PIXI  on たたみ

BenQ GV1(投射比1.3)を
マンション仕様の4畳半=約250cm四方の部屋の端から壁に投影すると、
横幅約190cm(90インチ相当)のサイズで楽しめていました。

ChromecastのGoogleTVで
配信動画やYoutubeのフィットネス動画を観たり、
NintendoSwitchを接続してリングフィットアドベンチャーをしたり。

WiFiやBluetoothスピーカー、バッテリーも内蔵していて、
自動台形補正も優秀で、自由度が高い
非常に良いプロジェクターと思います。

しかし、活用すればするほど床置きのデメリットが気になりはじめました。

大画面で投影するためには
プロジェクターを極力部屋の後ろに置かなきゃいけないのですが、
そうすると、プロジェクターの前に立つと影ができるので、部屋の端っこしか使えない。
影ができないように部屋の前方に置けば、投影サイズは小さくなる。。。

というわけで、
こういった制限を気にしなくてすむ天吊りに変更することにしました。
同時にプロジェクターを、より明るく解像度のよいものに買い替えます。

プロジェクター天吊りの方法

かつては重量があるプロジェクターの天吊りはハードルが高かったですが、
小型軽量化により、天吊りの方法にもいくつか選択肢が出てきました。

① 天吊り金具による天井への固定

金具を使って天井にネジ止めする方法。

ほとんどのプロジェクターの底面には天吊り用のネジ穴がついてますが、
穴の配置はメーカーや機種ごとにバラバラ。
(テレビにおけるVESAのように規格化されていない)

なので天吊りのための金具は
プロジェクターメーカーが出している
純正オプション品(5万円くらいする高価なもの)を使うのが基本でした。

そんなバラバラなネジ穴に対応できる、
汎用の天吊り金具が、現在では数千円から購入できます。

通常、天井は石膏ボードというモロい素材なので、
プロジェクターのような重量物を取り付ける際には
天井の構造に関する一定の知識や工事が必要になります。

また、美しく配線するためには、
HDMIケーブルと電源ケーブルを天井裏や壁裏に通すことになり、
さらに工事のハードルはあがります。

② ダクトレール

飲食店などのお店でよく見る「レール型」の、
天井照明用の電源 兼 固定の仕組みです。

一般家庭でよく使われる引っ掛けシーリングと異なり、
複数の照明を取り付けることができ、設置位置の自由度が高いのが特徴。
(別名:ライティングダクト、ショップライン(Panasonic)、配線ダクト…)

専用の金具を使って、照明以外にも
三脚用ネジ穴のついたプロジェクターをぶら下げられるほか、
プロジェクターの電源もここからとれます。
(別途、HDMIケーブルを天井裏・壁裏の引き回しが必要)

ダクトレールを部屋の前後方向に取り付けておけば、
投影距離の調整も可能です。

本来は軽量な灯具をぶら下げるレールなので、
重量のある高機能なプロジェクターは×。
固定性もさほどではなく、ぐらつきが生じやすいようです。

既存の天井にライティングダクトを取り付けるには
下地への固定が必要で、工事には電気工事士資格が必要です。

③ 引掛シーリングへの固定

専門的な工事が不要で、取り付け方法としては一番楽。
天井にある照明用のコンセント(引掛シーリング)に
ガチャンと取り付けるだけです。

プロジェクターの固定と電源が同時に解決します。

照明と一体になっている引っ掛けシーリング専用のプロジェクターで、
現在、市場にあるのは、
popin Aladdin と Anker Nebula Nova の2機種(シリーズ)です。

両機種とも、本体に映像の外部入力はなく、HDMIを有線接続できません。
WiFi経由でプロジェクター本体で映像を再生するという使い方になります。

ふつう、引掛シーリングは部屋の真ん中にあるので、
部屋の端から投影するのとくらべると、投影距離が半分になります。
壁までの距離が十分とれなければ、投影サイズが小さくなるのがデメリットです。

④ その他、天井に穴を開けない方法

壁や天井に穴を開けることが困難な賃貸物件では、
床と天井に2x4材を突っ張ってそこに固定する方法や、
棚を置いて上段に固定する方法があります。

また、天吊りではありませんが、
超単焦点のプロジェクターを壁のそばに置けば、部屋を広く使えます。
電子黒板として使う目的の超単焦点プロジェクターが市場にいくつかあります。

popIn Aladdin 2 Plusを試してみた

これらの選択肢の中ではもっとも手軽な
「③引掛シーリングへの固定」をやってみました。

選んだプロジェクターは、popInシリーズの最上位モデルで、
短焦点レンズを採用しているので、
コンパクトな部屋で壁まで短距離でも大きな投影サイズを実現できるもの。

引掛シーリングからとる電源以外は完全ワイヤレスで、
HDMI端子はありません。
NintendoSwitchを接続するためには、
HDMI信号をWiFiで本体に飛ばすアラジンコネクターが必要です。

WiFiでテレビチューナーと接続すると、
テレビも視聴でき、本体のリモコンだけで選局も可能です。

メーカー推奨のチューナーは上記機種ですが、ライブチューナー機能に対応したNASNEやハードディスクレコーダーなどをすでにお持ちであれば、別売りチューナーは不要です。
本体を設定するときに、自宅LAN内に対応するチューナーがあるか自動で検索してくれるので、必要なら後で買い足せばよさそう。
(うちはNASNEとソニーのBDレコーダーが対応していました)

レビュー

取り付けは、通常のシーリングライトとほぼ同じ。
(ライトよりも重量はあるので注意は必要)
取り付けやWiFi設定も、電源オン後の指示に従うだけで簡単に終了。

投影距離およそ125cmで70インチちょっと相当のサイズが出せました。
画質・明るさ・音質も申し分なく、
もっと早く購入すればよかったというのが第一印象。

独自のOSが入っていて、一通りのサブスク動画アプリに対応しているほか、
子ども向けのコンテンツが充実していて、
これだけでもpopInを選択する理由になりそう。

唯一、ニーズと合わなかったのは、
アラジンコネクター経由でのHDMI入力の遅延

公称?0.1秒の遅延ということで試してみました。
popIn AladdinはTVerに対応していないので、
アラジンコネクターにChromeCastをつなげて視聴しましたが、
これは全く問題なし。

一方、ゲームは厳しかったです。
プロジェクターを使う最大の目的に、
NintendoSwitchのソフトをプレイすることがあったのですが、
リズム重視のフィットネスソフトや一般的なアクションゲームは、
遅延のせいでプレイするのが非常にストレスフル。

この機種にHDMI入力があれば完璧だったと思うのですが、
おそらく市場ニーズとしてはニッチでしょうし、
開発者側としても、商品コンセプトとずれるからHDMI端子は排除したいでしょう。

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FIT BOXING@Switchが遊べないという声に対応したのか、
ポップインアラジン専用のFIT BOXINGアプリが出てました。
ただこれは、単に動画が流れるだけで、リズムゲーム要素はゼロ。。。

なんというか・・・
絶対に無線接続で完結させるぞ、
あらゆる手段を使って、外部入力端子は付けないぞという
popIn開発者側の意地のようなものを感じました。。
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残念ながらpopInを手放して、
HDMIケーブルを直結できるプロジェクターを探すことにしました。

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