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テレビ壁掛け⑩ 壁コンセントから露出配線を取り出す方法


壁掛けテレビのための配線。
縦方向には壁裏を通して隠蔽配線とするのは簡単なのですが、
横方向には壁裏を通すのが難しいので、
壁のこちら側を通す露出配線にすることにしました。

露出配線のとおりみちを計画する

  • 電源

  • LAN

  • TVアンテナ

この3つの配線をテレビの近くまでひいてきます。

テレビの壁掛けを予定しているウチの壁周囲の現況ですが、

  • 壁に向かって左下の1連コンセントに2p電源

  • 向かって右側面の壁には3連のマルチメディアコンセントがあって、
    アース付きの3p電源LANTVアンテナ(地上波・衛星混)

我が家の壁のCAD図面

電源は左右のどちらかから(できれば右壁の3p電源をとりたい)、
LANTVアンテナは右側面の壁から引っ張ってくることになります。

既設コンセントから露出配線を取り出す方法

延長タップ

電源を水平方向に引っ張ってくる最もシンプルな方法は
市販の延長タップを使うこと。

プラグを既存のコンセントに接続して、
タップをテレビ裏付近に持ってくればOKで、
資格の必要な電気工事もいりません。

デメリットとしては、

  • 市販の延長コードのプラグが(そのままでは)電線管(22)に通せない

  • 延長コードのプラグが挿しっぱなしになる

もう少し見栄えの良い方法を考えます。

通線チップ

新しくコンセントを増設するときは、
近くにある既設のコンセントの裏側(スイッチボックス内)で
分岐させることが多いです。

露出配線のためには、分岐したケーブルを通すために、
コンセントの裏側と室内側をつなぐ穴が必要になります。

こういう電話線チップやテレホンガイドを使って、
コンセントプレートに「穴」を開ければ、
壁コンセントの裏から電源ケーブルを表に引っ張り出すことができます。

100Vの電気が流れているグレーのケーブルは
たとえばこのようなモールを使って隠したいのですが、
コンセントプレートの穴から取り出す方法だと、
モールで隠せない部分が一部丸見えになってしまうのが難点です。

継枠と腰高プレート

ケーブルをモールに収納して目立たなくするために
コンセントの側面
からケーブルを取り出す方法がありました。

普通のコンセントプレートの厚みは約7mmですが、
継枠腰高プレートでプレートをかさ上げすると、
分岐した露出配線をコンセント側面から取り出せて、
壁にぴったり添わせることができます。

継枠

腰高プレート

どちらも、コンセントをかさ上げして
側面から配線を取り出すことができる材料です。

カタログを見ても、両者の違いがあまりはっきりしませんでした。
共通点が多い商品で、
ネット検索でヒットした電気工事屋さんのブログでも、
双方を区別していない記事もありました。
調べてみたところ、実際にはいくつか違いがあります。

①パーツ構成の違い

継枠は、
既存のプレート(化粧プレート+プレート枠)に
追加してかさ上げする材料で、
継枠+プレート枠+化粧プレート という3つのパーツで完成します。

腰高プレートは、
既存のプレートと置き換えて、厚みのあるプレート枠に変える材料。
厚みのあるプレート枠+化粧プレート という2つのパーツになります。

②トータルの厚みの違い

上記のようなパーツ構成の違いもあってか、
継枠:継枠12mm+既存プレート8.8mm = 20.8mm
腰高プレート:17.6mm
と、腰高プレートを使った方が壁からの突出が約3mm薄く仕上がります。

③側面ノックアウトにモールが差さるか

腰高プレート(1連用)には、
幅12mm(VVF2心用)と幅16mm(VVF3心用)のノックアウトが
各面に1箇所づつあります。

一方、継枠にはそれに加えて、
幅17mm(1号モール用)と幅22mm(2号モール用)の
ノックアウトもあります。

継枠ならば、枠の中までモールを差し込むことができます。

④ラインナップの違い

ここまでのところ大きな差はないようにみえます。
どちらかといえばよりスリムな腰高プレートに軍配が上がりますが。。。

ウチの場合、かさ上げするのは
新設)テレビ裏コンセント 2連
にくわえて、
既設)左側コンセント 1連

既設)右側面マルチメディアコンセント 3連
のどちらかです。

腰高プレートは、1連のみで、2連も3連もラインナップはありません。
→新設するコンセントで使えないので、腰高プレートは採用不可

継枠は、1連・2連がラインナップされていますが、3連はなし。
→右側面マルチメディアコンセントでは使えない

というわけで、ウチではプレート用継枠を採用。

左側既設コンセント(1連)から
テレビ裏新設コンセント(2連)に電源を引くことにします。

プレート用継枠 レビュー

コスモシリーズ
1連用(WTC7171W)と2連用(WTC7172W)の継枠を購入しました。

プレート用継枠1連用
プレート用継枠2連用

枠の内側に溝が掘ってあって、
向かって右側がVVF2心・1号モール・2号モール用
向かって左側がVVF3心・2号モール用のノックアウトです。
(溝が複数あるので間違えないよう、メーカーの図面を確認してください)

ノックアウトが複数あります

(2020-04-22に投稿した記事の移転・再投稿です)

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