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【剣盾シングルS16】最終711位/1893 双龍ミミオーガ

<はしがき>

初めまして、ゆぽんと申す者です。
S16おつかれさまでした!
3世代以来15年ぶりにポケモンを再開し、冠環境でランクマッチに参入しました。人生初ポケモンがサファイアで、思い入れのあるカイオーガと共に潜ったところ、5桁だった最高順位を桁2つ飛ばして塗りかえました。記念に構築を残します。


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構築経緯

等倍なら殆どのダイマポケモンすらワンパンできる眼鏡潮吹きの火力に惹かれ、拘り眼鏡カイオーガを軸に構築を組んだ。

眼鏡オーガを通す方法としては
①サイクルを回しながら電磁波などでS操作する
追い風トリックルームを展開する
の2通りがあり、立ち回りが多少甘くても選出が刺さっていればカバーできる後者を検討した。
追い風パは悪戯心持ちのエルフーン、トルネロスから展開するが選出段階で読まれやすく、身代わりでターンを稼がれて詰めきれない対戦が頻発。また、カイオーガのS種族値90で準速レジエレキの上を取るには準速にする必要があり耐久に振れない。環境に多い襷悪ウーラオスに対面で勝てなかった。
トリルパはクレセリアのトリル三日月の舞が有名で強いが、選出段階で対策されやすい欠点がある。また、サーナイトなど低耐久襷持ちポケモンだと読まれないが、ステロや定数ダメージに弱すぎる。トリル使いでは最上級の行動保証を持つポケモンにミミッキュがおり、前期結果を残していた 身代わりミミッキュからトリル展開する構築 を軸に、アレンジして使うことに決定した。

トリル展開するにあたって必要なのは数的有利を取ることであり、初手DMで圧を掛けられるポケモンを検討した。
ダイロックでS操作ができてカイオーガの苦手な相手に強く、上手くハマれば3タテを狙える弱点保険砂かきドリュウズを採用した。

ドリュウズが苦手な相手として、伝説枠ではカイオーガ・珠ホウオウ、一般枠ではランドロス・カバルドン・受けの鋼飛行・アタッカードラパルトがおり、まとめて対応できる珠マルスケカイリューを採用した。

上記4体によるトリル展開を基本選出とし、対応が難しい高速高火力アタッカー+低速カイオーガメタの並びへの勝ち筋を残せるよう、オーガサンダーナットでのサイクルを検討した。しかしカイオーガが眼鏡のため、相手のスカーフカイオーガ、チョッキカイオーガが重くナットレイが受けきれない事案が発生。静電気HBサンダーは物理攻撃が苦手なカイオーガとの相性もよく、トリル軸で選出しない場合にも選出圧が掛けられるので引き続き採用した。

最後の枠は、カイオーガミラーでカイリューの初手DMにより数的有利をとり、貯水ヌオー+オーガや貯水ヌオー+サンダーで対面操作しながら相手のカイオーガをハメ倒す動きが強く、相手の降参をたくさん誘ったので貯水HDヌオーを採用し、構築が完成した。
カイオーガ軸の取り巻き一般枠にドリュウズが刺さっている場合、引き先ができたことで強気の選出も可能となった。


個体解説

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カイオーガ@拘り眼鏡
特性: 雨降らし
176(4)-×-142(252)-222(252+)-160-97
※すばやさ個体値5、下降補正なし
潮吹き / 波乗り / 雷 / 冷凍ビーム

ホウエン地方原産、伝説のウオノラゴン(一般枠)。選出誘導枠その1。基本的にトリル下で潮吹きぽちぽちするだけであらゆるポケモンをなぎ倒す海の王。DM珠サンダー程度なら体力満タン眼鏡雨潮吹きでワンパンできる。スカーフに型誤認させて引いて来たラッキーやHDナットレイを受からせなくする動きも強力。
S調整は諸説あるが、受け構築に対して上から潮吹きを打て、トリルオーガミラーで下を取れるようVでない下降補正なしの個体を使った。ミミッキュとSをぴったり合わせるのがベストだが、妥協してS個体値5の子を使用。Sのずれのせいで落とした試合はなかった。しかしトリルオーガミラーも1回もなく、あまり活きなかったのでV無振個体でもよいかもしれない。相手のサンダーを触れずに倒せるのでストレスフリー。Bに振ることで意地悪ラオスであっても暗黒強打+不意打ちを耐えて対面打ち勝てる。選出率1位

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サンダー@オボンの実
特性: 静電気
197(252)-×-150(252+)-145-111(4)-120
放電 / 暴風 / 回電波 / 羽休め

運勝ち製造&選出誘導枠その2。今期はじめてHBサンダーを使ってみたが、どの構築からもメタられながらも活躍し、このポケモンの強さを実感した。トリルオーガの天敵ゴリランダーにめっぽう強いのがとてもよい。眼鏡オーガを使う上で相手のポケモンに麻痺を撒くのは重要なのと、上位ではメタられてボルチェンが使いづらいと思い、麻痺も狙える放電を採用した。ダイナラキカグヤなどのきつい並びに対面操作できるので、ボルチェンも採用価値は高く一長一短。選出率5位


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ヌオー@食べ残し
特性: 貯水
202(252)-×-105-86(4)-128(252+)-55
熱湯 / 欠伸 / 自己再生 / 守る

地雷ヌオー。最強の見せポケ。本構築影のMVP。選出誘導能力が尋常でなく、ザシアンや日食ネクロの選出を何度も抑制してくれた。逆にカイオーガ軸は天然ヌオーを警戒しないため、相手の構築にカイオーガメタの草ポケモンがいなければ刺さっていた。渦潮毒毒も有用であるが、フォロワーさんが毎回カイオーガ対面で毒毒外しているツイートを見たせいでチキって採用できなかった。カイオーガ軸にしか投げない。選出率6位


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ミミッキュ@ジャポの実
特性: 化けの皮
162(252)-110-145(252+)-×-126(4)-101
※すばやさ個体値0、下降補正なし
ウッドハンマー / 身代わり / 呪い / トリックルーム

地雷ミミッキュ。元にした構築のミミッキュでは道連れを採用していたが、羽休めや剣舞で透かされることが多く不採用。代わりにカイオーガメタで出てくる鈍足水地面組と削り残したラプラスを上から倒せるよう、ウッドハンマーを採用。ウッドハンマーのお陰で拾えた試合はそれなりにあり、採用してよかった。持ち物は最初ゴツメを使っていたが、相手のDMの切り返し担当が多い都合により発動機会が限られていたところ、DM含む物理技を受けた時に相手のHPを削れるジャポの実なるアイテムを発見。非接触の物理技でも発動するため、腐ることが少なくなり刺さっていたと思う。HB特化にすることでゼクロムや黒キュレムの攻撃を1発耐えつつトリル展開できる。アッキ/タラプにして後投げからトリル展開できるようにしても良いかも。選出率2位

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ドリュウズ@弱点保険
特性: 砂かき
185-205(252+)-106(208)-×-85-114(44)
地震 / ロックブラスト / アイアンヘッド / 剣の舞

土竜。禁伝枠。砂嵐下で弱保発動するともう止まらない。襷悪ラオスに削られて後続の先制技圏内になるのを嫌い、Sは最小限(砂下で最速のザシアン・黒バド・フェローチェ抜き)にして残りをBに振った。黒バド軸でよく見るチョッキマリルリには滅法強かった。一般枠は相変わらず物理が蔓延る環境のため、この振り方は合っていたと思う。上にいけば行くほど弱保の発動機会が減ったので、火力up系に変えてもよかったかもしれない。選出率3位


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カイリュー@命の珠
特性: マルチスケイル
167(4)-186(252)-115-×-120-145(252+)
逆鱗 / ダブルウイング / 炎のパンチ / 冷凍パンチ

飛龍。準伝枠。当初意地っ張りで運用していたが、環境にカイオーガメタのチョッキドラパルトが増えたため、最速にしてダイジェット積んで上からしばけるようにした。途中まで最速ザシアンが少なくついでに燃やしていたが、終盤はHS陽気ザシアンが増えて動かしにくかった。後投げされるカバランドをダイアイスで確実に葬れ偉い。マルスケで守られながら下からダイジェットする動きがとても強く、鉢巻カイリューが環境に多いから初手DMが読まれない場面も多かった。選出率4位


選出パターン

・対ザシアン軸
①ラプザシ→ドリュミミオーガ
初手DMするラプラスをドリュウズで合わせ、ミミッキュの皮が残った状態で処理して壁ターンが切れるタイミングでカイオーガを通す。
②チョッキドラパルト入り→カイリューミミオーガ
初手DMするドラパルトをカイリューで合わせる。中盤まで最速ザシアンが少なかったため、S+1最速カイリューでダイジェット→ダイバーンで処理する動きも強かった。

・対カイオーガ軸
①高速AT寄せ集め→カイリューミミオーガ
意地カイリューの珠ダイジェットで無振りカイオーガがワンパンされることを認識している人が多かったのか、初手カイオーガから裏に引く動きが見られた。大抵のポケモンは珠ダイジェットが受からないので数的有利を作れ、潮吹きor雷の一貫ができればトリル展開でイージーウィンできた。
②ゴリランダー入り→カイリューオーガサンダー
①と同じくカイリューで荒らし、裏のゴリランダーをサンダーで受けながら倒す。
③Gヒヒダルマ、ラプラス入り→ドリュオーガヌオーorドリュサンダーヌオー
ダイロックでヒヒダルマか裏のポケモンに削りを入れ、数的有利を取ってからヌオーでハメる。雷orダイサンダーをヌオーで受けれたら水技でもう1ターン稼げる。

・対ムゲンダイナ軸
オーガサンダーカイリュー
初手ムゲンダイナにカイオーガを合わせる。冷凍ビーム8発以内に凍る確率はおよそ55%で、ダイナが凍るまで眼鏡冷ビを押して凍れば勝利。ラッキーに引いてきそうな時は初手潮吹きで、受からなくすればイージーウィン。交代読みで鋼飛行枠にカイリューのダイバーンを当てれると有利に立ち回れる。

・対黒バドレックス軸
①チョッキマリルリ入→ドリュミミオーガ
ダイスチルから入り、弱点保険を発動させる。急所で落ちたりしなければイージーウィンも狙いやすい。
②それ以外→カイリューミミオーガ
終盤増えた初手黒バドを投げそうな構築に。襷以外なら陽気カイリューの珠ダイジェットで無振り黒バドが確1なので、Sを上げながら裏にも圧力が掛けれればイージーウィンできる。環境に鉢巻カイリューが多かったこととダブルウイングのお陰で、初手ウーラオスにもカウンターを恐れずダイマを切れた。

・対白バドレックス軸
オーガミミ+ドリュウズ
初手白バドレックス対面で相手にダイマを切らせ、ミミッキュに引いて皮と身代わりでダイマをいなす。カイオーガかドリュウズの通りのいい方を通せたら勝ち。1回だけ当たったスカーフ白バドレックスにミミッキュが上取られて行動できなくて、椅子から転げ落ちた。

・対日食ネクロズマ軸
ドリュミミオーガ
相手の弱点保険を先に発動させないよう立ち回る。トリルが要らなそうなときは、ドリュオーガサンダーで選出する。非DMのネクロズマと身代わりなしミミッキュが対面しないよう注意。

・対ジガルデ軸
カイリューミミオーガ
相手のジガルデにとぐろを巻かせないよう立ち回る。カイリューのダイアイスやオーガの眼鏡冷ビでかなり削れるため、スワームチェンジ込みで確2に押し込める。受けポケ中心の場合はミミッキュ枠にサンダーorドリュウズを選出。

・対イベルタル軸
①カバルドン、ランドロス入り→カイリューミミオーガ
後投げされるカバ、ランドにダイジェットを当て、次のダイアイスで落とす。初手イベルタル対面でDMを切られてもマルスケのお陰で打ち勝てることが多い。
②それ以外→カイリューorドリュウズ+ミミオーガ
DM枠は取り巻きをみて検討。イベルタルの熱風ダイバーンにドリュウズのダイマを合わせられたらイージーウィンできる。

・対ホウオウ軸
カイリューミミオーガorカイリューオーガサンダー
ホウオウが初手DM切って来そうな場合はダイドラグーンで相手のAを削りながら対面打ち負けないよう立ち回る。取り巻き一般枠はカイオーガ意識で貯水枠が採用されることも多く、カイオーガを選出しないことも検討する。

・対ゼルネアス軸
ドリュウズミミオーガ
壁要員がいる時は、カイオーガの圧力で両壁貼ってくるので2度剣舞する。たまに弱保が発動しA6段階上昇ドリュウズが爆誕する。ミミッキュゼルネアス対面で身代わり打たれると詰み。


<キツいポケモン>
・ゼクロム、黒キュレム、ディアルガ
→基本勝てない。マッチングしないことで対策する。ドリュウズを上手く通せたらワンチャン勝てる。カイオーガを雑に切りながら扱う勇気が必要。

・ウオノラゴン
→カイリュー以外対面勝てない。終盤増えた砂かきウオノラゴンは特にキツい。たまにカイオーガの型を誤認して潮吹きにあと投げされるが、眼鏡雨潮吹きは受からない。

・ナットレイ
→カイリューで倒せず裏に引かれた場合、トリルを張れなくなるので体力満タンの潮吹きを上から打つ構図が作れなければ厳しい。

・カビゴン、ブラッキー、ユクシーなどあくび持ち低速サポーター
→カイオーガで対面合わせて1撃で処理できないときつい。カバは基本物理アタッカーをみて裏から出てくるので、トリル展開前に処理できる。

・DMポリ2
→終盤増えた黒バド意識の個体。トリルを貼ると上から動かれるし、非トリルで潮吹きを当てに行くとダイアタックで返り討ちに遭う。放電非採用の個体が多いのは不幸中の幸い。

・万能傘ハピナス
→眼鏡潮吹きが受かる。1度だけカイオーガに対面させてしまったが、急所に当てて突破してしまい切断された。

・剣舞影うちミミッキュ、石火ザシアン
→先制技がズルい。体力満タンで襷ウーラオス対面なら勝てても、削りを入れられると勝てなくなる。

・貯水/呼び水持ち全般
→ラストオーガ対面で潮吹き打ってると詰み。1回だけ貯水ランターンと当たってゲロ吐いた。ラプラス+ランドロスの構築ではよくランドロスに雷を撃つ。DM終わったドリュウズ、カイリューを残してクッションにすることで勝ち筋が広がる。

・襷ミラーコート、襷メタルバースト
→主にラグラージ、ドサイドン。1回だけ襷ミラコグレイシアと当たってゲロ吐いた。


結果

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TN ゆゆゆうた 最終711位/レート1893
TN ユウタ 最終2557位(瞬間613位)


メインロムで500位代/レート1900達成したら潜るのやめようと思い、あと1歩のところで勝ったり負けたりを繰り返していました。最終日の環境変化の波に呑まれてしまい、日付が変わって怒涛の7連敗を喫してメインロムは救えませんでした。悔しい。


終わりに

今期はモンハンライズの発売と年度末が被ったこともあり、初心者でも上が狙いやすいシーズンと鼓舞して頑張ってランクマに取り組みました。最終3桁という形で結果が残ったのは素直にうれしいです。S17はS16ほど潜らないかもしれませんが、最後の禁伝環境をたのしんでいこうと思います。


・おまけ
トレーナーカードジェネレーターの通り、私は釣り人。冬以外の休日は海で釣りをしています。釣りとポケモン、関係ないですって?

ポケモンフィッシング
https://youtu.be/bAj1sy5b_wE


なんと2021年春、カイオーガのルアーが発売されました!!! 共同開発しているDUOという会社は、ルアーメーカー最大手の1つです。禁伝環境が終わったら、"眼鏡潮吹き"の力で魚を釣るのもチャレンジします!! 


#ポケモン #ポケモン剣盾 #ソードシールド
#シーズン16 #シングル





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