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第6週/ スマートシティは誰のため? / スタートアップの契約 / オードリー・タンが語る未来のテクノロジー思想 / (20/07/12-07/19)

写真は7/19の銀座。梅雨の合間の晴れた気持ちが良い日でした(少し汗ばんだけど)。銀座の歩行者天国は外国人がいないせいもあり、少し物足りなさを感じました。
それでは今週もよろしくお願いします。

■7月12日(日)

アメリカ国内で行われたコロナに打ち勝つパーティが行われ、参加した30代の男性が死亡。

こちらはマスクをしないことに固執した男性がビーチに遊びに行き、結果コロナに感染して入院し死亡。そしてそのストーリーがSNSで大拡散。アメリカで起きている残念な現実。

■7月13日(月)

スマートシティに関しても論説。日本はスマートシティ技術の輸出をしたいようだが、その恩恵を受ける市民の目線の開発が行われているかという問いかけ(市民は被験者として扱われていないか?)。
スマートシティの実証実験は必要である。しかし、そのノウハウは正しくその自治体に残っているのか?そしてそもそもそ論だが、自治体はスマートシティ開発に携われるIT人材はいるのか?

現在のようなSlerに依存した自治体の体制では、いつになっても問題は解決しない。より自治体目線となる必要がある事業者側と、そして事業者へ開発を依存しすぎない自治体側の双方の意識改革が必要だと感じる。

興味深い資料を見つけた。

資料:地方自治体における業務プロセス・システムの標準化 及びAI・ロボティクスの活用に関する研究会 (第10回)
平成31年3月 総務省自治行政局行政経営支援室

どうやら行政のITシステムの9割は保守管理費用ようだ。これなら新規事業などできるわけもなく、そもそもスマートシティを進める際の人材育成どこではないのではないか。

市民目線でのサービス開発、そしてそれを運営する人材育成も含めた行政の体制をセットで考え、一歩一歩デジタル化を進めることが、スマートシティを進めるための第一歩だと思う。

壮大なプラットフォーム計画も時には必要だけど、現実は派手さがない泥臭い思考と作業、積み重ねたノウハウで作り上げた小さなサービスが社会を変えると信じたい。

中国投資の生命線であり香港が、米国からの金融制裁で、中国へのグローマネーのが流入が止まるという話。人民元市場の3割を占める香港への金融制裁は、香港はもちろんのこと中国経済へも多大なる影響を与えそう。

スタートアップ投資と大企業との取引慣行についての実態調査の中間報告。スタートアップは大企業に対して不利な契約を要求されているという報告が現在までまとめられている。

一般論だが、資本力は契約の優位性となる。しかし、協業時は一方にリスクを押し付けたり、知財を含めた権利が偏ると、長続きはしない(一方だけ利を得るかもしれないが)。

協業契約はスタートアップと大企業に関わらず、双方の利益を享受できるポイントを見つける作業であり、スタートアップの多くは脆弱なキャッシュポジションの中でそれを進める必要がある。そして、その生存期限を相手の交渉カードとしてきられてしまうと、不利な条件でも、死を免れるためには100%相手の条件を飲まざるえない。

スタートアップはその限られた強みで、今の力を最大限に評価してくれる方たちを巻き込んで成長していく。いずれは世界の急速な社会変化に対応する、日本の次の国力となる。そのためには自己責任でだけでは終わらせない、それ相応の法的なルールやガイドラインが必要なのかもしれない。

■7月14日(火)

コロナの影響によりオンライン化が進む影響で、インフラが整備されていない家庭との格差が広がっているよう。平等なオンライン教育には、平等なインフラ環境が必要であるが、現実は家庭環境が子供達の教育の場そのものを不平等としている。これは世界的問題なような気がする。

台湾をコロナ対策の成功国とした立役者ともなっている、台湾のIT大臣オードリー・タン氏のインタビュー記事。
台湾の成功要因を「fast(速さ)」「fair(公平さ)」「fun(楽しさ)」。また、日本で不足しているのは、個人情報を恐れるがゆえのパーティシペーション(参加)の低さであると話す。

おそらく参加のモチベーションは国民性により異なる。日本は単純に台湾型を模倣するのではなく、日本人が持つ国民性と現実的に向かい合いなあった、適切な製品を広げる必要があるのかもしれない。

アメリカ政府が、オンライン授業を進める大学に対し、留学生のビザ規制の方針を出していたが、ハーヴァード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の政府への提訴もあり無事に撤回。アメリカの司法はまだ死んでいないようだ。

米国に続くように、英国政府が5Gからファーフェイ排除へ。

そして日本へも、ファーフェイ排除を求める協力要請。

米国はWeChatの使用禁止も検討し、徹底して情報漏えいリスクが高い、中国系企業の排除に乗り出している。

■7月16日(木)

ビル・ゲイツ、オバマ元大統領など、著名人のTwitterのアカウント乗っ取り騒ぎ。

現在なおFBIが原因を調査中。公式連絡では今回の問題による既存ユーザーのパスワード変更は不要とのこと。Twitter規模のサービスでもハッキングは起こりうる。

東京都の感染者数が増加の一途と辿っている。

NYのコロナ死亡者数がゼロとなったことをを祝うようなノーマスクなクラブイベントがNYで開催。アメリカ国内での感染者数や死亡者数は増え続ける中でもお構いなし。自由だな。

マスクをしていない男に注意をした老人が刺され、逃走した男が警察に殺される。アメリカの物騒なニュースが、毎週のように世界へ報道されている。

中国は管理社会下での経済成長。自由主義のアメリカの迷走。世界のバランスが崩れ始めているような気がしてならない。

コロナ感染者拡大によりGo To トラベル見直しへ。

結果、直前で東京都除外と、若者と高齢者の団体旅行は除外として決行。税の使い道の公平性が問われている。この国は過去に決定された政策は止めることができないのだろうか。社会変化が激しい状況で、その仕組みが致命的にならないことを祈るしかない。

エチオピア vs エジプト&スダーンのの水源問題。

問題となっているグランド・ルネッサンスダムは3各国間合意が進めれていたが、いまなお合意に至っていない模様であり、アフリカ地域の新たな火種となっている。

■7月17日(金)

サピエンス全史で有名なハラリ氏とオードリータン氏とのインタビュー。
今年読んだ記事で、1,2を争うんじゃないかと思うほど面白い。週1で読み返したいくらい面白い。タン氏のAI、データ、そして政府との関係のあり方、AIの意思決定との付き合い方。少し長文ですがご興味がある方は、是非。

アメリカの美人報道官、ケイリー・マクナニーは「科学は学校の登校を妨げてはいけない」との発言。堂々と科学を否定するアメリカ政府。アメリカの科学者は本当に気の毒だ。

日経新聞に弊社の人流レポートの記事を取り上げていただきました。ありがたや。

■7月18日(土)

三浦春馬さん自殺。ご冥福をお祈りします。

■7月19日(日)

イーロン・マスクが、ベルリンのテスラ工場にレイヴ会場設置。ベルリンといえば、2年前にTresorとうい有名クラブへ行ってきたことが良い思い出です。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
来週もお願いします。

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