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備忘録 キャリア官僚の仕事力(文章力編)

 先日のスケジュール編に続き、文章力編です。今の会社では、物事の決定は文章によってされることが多く、文章を書く能力は仕事ができる能力と直結するといっても過言ではないと思っています。

  そこで、官僚の文章術についてです。

 そもそも官僚は、他人が書いた資料を読むことが仕事ではなく、その情報をベースに自分ならではの文章を書くことが求められている、つまり書くために読む。

1 書く前に

 官僚は書くことが非常に多い(企画立案,白書,予算書,報告書等々)が、書く前に、書く手順は次のとおり

 インプット(読む)→分析(理解できるように分解する、要約する)→アウトプット(書くこと)

インプット

 インプット=検索する能力であり、官僚は過去事例や先進事例が好き。無視できないのは、人と会ってヒアリングで情報収集

具体的に,本(過去事例、先進事例)からの検索方法
最初は新書でその分野について知る→少し難しい文献で深掘り→学術論文(関連する文献や著名な研究者の論文)の流れで深掘りしていくと、分析をしやすい。

 本を読む際に、まずは目次の確認から論理展開を読んでから中身を読む。自分の論理展開の参考にもなるので、一手間を惜しまないことが必要。

アウトプット

 実際の文書の書き方は、まずは良文に触れて真似をする・文書の型に一度はめて書き方を学ぶ →修正 →自分流に改善。さらに良いのは周囲に添削してくれる人がいるならお願いしてみる。失敗を恥ずかしがらずに・・・

文章を作成するポイント

 帰納法がおすすめ:結論→具体例(理由・根拠)の順番

 抽象と具体の使い分け(あと、事実と所感をきちんと分けてみることも必要)

 接続詞(しかし,つまり,よって,また・・・・)の使い方 文章が何を示しているのかが分かり易い(言い換え、具体例、結論・・・)

私がこの本で、学んだ事はこんなところかと思います。何をするにも言葉は必要なものかと思いますので、今後も文章の書き方を学んでいきたいと思っています。

少し興味があったので、コラムとして官僚の仕事の分類分けがありましたので以下に記します。

官僚の仕事
1 頭脳系の仕事
 ・読む,調査,分析,情報処理,書く
2 頭脳+腹の据わり具合が必要な仕事
 ・現時点での情報からの意思決定
3 プロセスの仕事(説明力がカギ)
 ・説明,折衝,瞬発力,相場観,危機察知能力,リスクヘッジ能力
4 フットワーク力
 ・足取りが軽くどこへでも赴く

こう考えると、官僚は専門家ではなくオールラウンドプレイヤー!しかも、ハイクオリティ!?今は厳しい状況かもしれませんが、よりよい日本のために応援します。。。

いつもご覧いただきありがとうございます。これからも、読書で有益なものがあればご紹介できればと思います。また、継続して書く励みになりますので内容に興味がある方、参考になった思われる方は、スキボタンをクリックいただければ幸いです。