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まんが四方山話

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2024年5月の記事一覧

天・地・人が織りなす奇跡

天・地・人が織りなす奇跡

知らない世界を
まんがはリアルに見せてくれる。
絵を使って。
精密な、力強い、親しみのもてる、
下手ウマとか、形容詞はマンガの数だけある

最近出会ったのは、ワインの話。
いつも読んでいる雑誌で
なんとなく記憶にあったが。
スルーしていた。

ありがたいことに、アプリで
しかも無料で読むことができる。

とにかく、ワインの情報量の多さ。
そして、主人公たちが語る歴史や因縁。
味の描写に、毎回圧倒さ

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巨大ロボットの譜系

巨大ロボットの譜系

巨大ロボットの始祖は、「鉄人28号」と考えた。
金田正太郎少年が小型操縦器を使って鉄人を操る。
アニメの主題歌にもあるが、小型操縦器(リモコン)が
誰の手のあるかで、
正義の味方にも悪魔の手先にもなってしまう。
アニメのストーリーの中でもリモコンが奪われてしまうことがあった。
ちなみに「金田正太郎」の名前は、鉄人28号が元祖である。
鉄人以降「金田正太郎」という名を持つキャラクターが二人存在する。

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アトムにもデータカードを

アトムにもデータカードを

テレビアニメの鉄腕アトムを初めて見たとき。
これからやってくる未来を見せてもらった。
タイヤのない車が走り、
ロボットが街の中を人間と同じように歩く。
そのロボットを使って悪いことさせたり、
奴隷のように使ったり
毎回アトムが問題の解決に立ち向かっていた。
まだ、白黒放送の時代

マーブルチョコレートのオマケのシールがアトム。
気軽に買うことのできないお菓子。
アトムのシールが出てこなくてがっかり

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もう一つの二投流

もう一つの二投流

左右どちらでも球速160㎞の投手。
将来、メジャーデビューをすると信じている。
もしかしたら、それも大谷翔平選手がやるかも。
スイッチ投手は、日本のプロ野球にも存在した。
公式戦に1試合登板と。

マンガの世界で出会った投手たち。

球質の軽さをカバーするために自ら発明した
魔球でライバルたちと競い合う。
しかし、魔球が左腕を奪ってしまった。
ところが、かつてのチームを救うために
代打代走として復

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破滅の美学

破滅の美学

最近になって気づいた。
一人あるいはアシスタントさんに
一部を任せるマンガ家さん。
絵を描く人とストーリーを考える人の
共同作業で仕上げる
マンガ家さんがいることを。

野球が大好きだったから、
野球マンガに熱中した。
自分が本格的に野球に取り組むようになって、
野球マンガは、バイブル的な存在になっていた。

たった一本のホームランで
人生が終わったかのごとく
突っ伏してしまう。
命懸けで完成した

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100万回死んだ悪役

100万回死んだ悪役

背中に「正義」の文字を背負い出勤。
今日の現場は、島への上陸作戦。
でも、上陸する前にあのゴム人間に
吹っ飛ばされるシーン。
メインキャラ相手だから、人数も多い
いかに派手に吹き飛ばされるか俺の見せ場。
とはいえ、出番は1秒弱。
収録が終わると次の現場へ
メインキャストや
幹部クラスはの船は動力付き。
俺たちは手漕ぎボート。
シーンで使う船はほとんどが看板に描いたもの
折りたたんで現地へ運ぶ。

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われわれは、あしたのジョーである

われわれは、あしたのジョーである

「巨人の星が読みたい」
父の一言で、少年マガジンがやってきた。
まだ、本屋さんで立ち読みをするほど
心臓が強くなかった。
マガジンは、床屋さんの待合室か
お好み焼き屋さん。
ボロボロになったマガジンたまに眺めるくらい。
そのボロボロのマガジンを父が読んで、
「読みたいか」と父の誘い水。
うなずいた翌日には、
サンデーの上に真新しいマガジンが置いてあった。

パットマンXは、ジョージ秋山のギャグマン

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「モーレツ」が街にあふれていた頃

「モーレツ」が街にあふれていた頃

モーレツ社員
Ohモーレツ!
モーレツに感動している

大阪で万国博覧会の開催が決定した頃。
週刊少年サンデーで「もーれつア太郎」が始まった。
「おそ松くん」からの当然の交代。
マンガの舞台は、八百屋さん。
八百屋さんがマンガの舞台になったのは、
このマンガくらい。
ぐうたらな父親の仕事を
手伝う息子のア太郎は、真面目な働き者。
ある日突然父親が亡くなる。
東京の下町を舞台にドタバタコントが展開さ

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週刊少年キングがあった頃

週刊少年キングがあった頃

少年ジャンプは、昭和43年創刊。
当時は、月2回の発売。
週刊少年ジャンプになったのは、翌年。

昭和44年には、少年チャンピオンも創刊された。
サンデー、マガジン、キング、ジャンプ、チャンピオン
最盛期は、1週間に5冊もの少年マンガ雑誌が
本屋さんに並んでいた。

現在もサンデー、マガジン、ジャンプは、
コンビニの本棚で見かけることができる。
街場の本屋さんが減って、
店先に平積みされている風景

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